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私はこう考える【イラク戦争について】

 事業名 組織運営と事業開発に関する調査研究
 団体名 日本財団(The Nippon Foundation  


2003/04/10 産経新聞朝刊
イラク戦争 米大統領“勝利宣言”へ
 
 【ワシントン=樫山幸夫】米軍がバグダッドのほとんどを押さえたことで、チェイニー副大統領は「われわれは、政権中枢の崩壊を目撃しつつある」と述べ、サダム・フセイン体制の崩壊を実質的に宣言した。ブッシュ大統領は、「危険な戦いはまだ続く」(ブッシュ大統領)とあえて油断を戒めている。しかし、バグダッドのほとんどを押さえ、圧政の象徴ともいえるサダム・フセイン大統領の像が引き倒されるに至って、米政権中枢も“勝利”確信に至っているとみられ、あとは、ブッシュ大統領が「勝利宣言」を行うタイミングが焦点となる。
 ブッシュ大統領はこれまで、戦局進展への評価には極めて慎重で、「勝利宣言」のタイミングについては多少、延ばすか、行ったとしても控えめな表現にとどめる可能性もある。
 「勝利宣言」の時期について米国は、戦局の大勢が決してからは、サダム・フセイン大統領の身柄拘束、死亡確認が実現できなくとも、政権が実質的に崩壊したと判断したときをもって、勝利とみなし、戦後処理に入る方針に傾いている。
 米国は今後、ブッシュ政権の勝利宣言のあと、早期に米軍をイラク全土に駐留させ、復興人道支援機構の活動を開始させて、早期にイラク人自身による暫定政権を発足させる方針。サダム・フセイン大統領とその側近の行方追及、残党の掃討戦はじっくり時間をかけて行うことになろう。
 ただ、わずかながら残る懸念は、サダム・フセイン大統領の生死が確認されていないことから、仮に生存していた場合、地下に潜伏、残った勢力によってテロ、ゲリラ戦をしかけてくる可能性があることだ。その場合でも、軍がバグダッドに進駐、復興人道支援機構の活動を軌道に乗せることで、残党に対して抵抗することの無意味さを理解させたうえで、威嚇、慰撫の硬軟両様の作戦を用いて抵抗を自然消滅させることを狙っている。
 サダム・フセイン大統領とその家族、側近については、米軍内でも死亡説が少なくないが、生き延びていた場合、身柄確保には全力をあげる。米国はすでに、この時点に至っては、サダム・フセイン大統領が亡命を望んでも絶対に認めず、戦犯として裁判にかける方針を明らかにしている。米軍は情報機関と協力、捜査網を強化しているが、バグダッドは完全に米軍の手に落ち、脱出はとうてい不可能とみられる。ブッシュ大統領自身は「危険な戦いはまだ続く」と、ことさら気の引き締めを求めているが、もはや状況は米軍の完全勝利といっていい。
 
 
 
 
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