日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 政治 > 成果物情報

私はこう考える【イラク戦争について】

 事業名 組織運営と事業開発に関する調査研究
 団体名 日本財団(The Nippon Foundation  


2003/04/25 毎日新聞朝刊
[発信箱]反戦国は負け組か
岸本卓也
 
 イラクへの武力行使に反対したフランス、ドイツ、ロシアの3カ国は「負け組」だろうか。シラク仏大統領は「米仏はイラクの民主化という同じ目標を持つが、手段が違った」と弁解じみた言い方をする。米国が独裁国家をひねりつぶした現実に自らの姿勢を合わせようとしている。
 開戦前、シラク大統領は「中東が混乱して欧米へのテロを誘発する」と主張した。実際に中東の社会が荒れ、世界でテロが多発すれば大統領のイラク攻撃反対論は証明されるが、そうでなければ警告で終わってしまう。大統領は「米英の勝利を歓迎する」と強調するが、ばつが悪そうだ。
 米英と仏独露はイラク攻撃の是非をめぐって生じた溝を埋める作業に入った。仲介役を引き受ける英国のストロー外相は「過去の対立は済んだ話にして、未来に向けて考えよう」と呼びかける。武力行使の是非をめぐる議論を棚上げにし、戦後復興を通じて関係修復を図ろうというわけだ。
 しかし、まだイラク戦争の最終的な評価は下せない。米英が先制攻撃の口実にした大量破壊兵器はどこにあるのか。なぜフセイン政権は大量破壊兵器を使わなかったのか。本質的な問題が解決されないまま、この戦争を是認するわけにはいかないだろう。
 しかも、イラク国民が民主国家をつくれるか分からない。国民の大半を占めるイスラム教シーア派内部で反米派が台頭している。周辺国の反米感情の高まりも無視できない。フセイン政権は敗北したが、戦争の是非論争での「勝ち組」と「負け組」を判断するのはまだ早いのではないか。
(欧州総局)
 
 
 
 
※ この記事は、著者と発行元の許諾を得て転載したものです。著者と発行元に無断で複製、翻案、送信、頒布するなど、著者と発行元の著作権を侵害する一切の行為は禁止されています。








サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
47位
(28,647成果物中)

成果物アクセス数
178,877

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2017年3月25日

関連する他の成果物

1.私はこう考える【北朝鮮について】
2.私はこう考える【中国について】
3.私はこう考える【ダム建設について】
4.私はこう考える【死刑廃止について】
5.私はこう考える【公営競技・ギャンブル】
6.私はこう考える【天皇制について】
7.私はこう考える【国連について】
8.私はこう考える【自衛隊について】
9.私はこう考える【憲法改正について】
10.私はこう考える【教育問題について】
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から