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小型船舶等の電気装備工事ハンドブック

 事業名 小型船舶等の電気装備工事ハンドブックの作成
 団体名 日本船舶電装協会 注目度注目度5


第4編 試験及び検査
1. 一般
 総ての電気装置は船内に装備を完了した後、各種試験・検査を行い異常のないことを確認しなければならない。
 なお、試験前には電気機器各部の清掃及び点検を行って試験のさまたげにならぬようにしておかなければならない。
 
2.1 発電機船内運転試験
 船内実負荷をかけて行い、電圧変動、温度上昇その他のすべての点について異常のないことを確認する。また、平常運転を行うものについては実負荷をかけて支障なく運転が出来ることを確認する。
(1)配電盤
 盤に取付けてあるすべての計器、スイッチ、遮断器及びこれと関連する装置は実際に作動させてみて動作に異常のないことを確認する。また、分電盤などについてもこれに準じて行わなければならない。
 船内充電装置にて充電、また、船内負荷で放電させ異常のないことを確認する。
 各種電動機及びその制御装置は、その使用状態において温度上昇及び動作等について異常のないことを確認する。
 電熱器、電気炊飯器等は、電熱線、電線引込口等に異常がなく、所要の発熱をすることを確認する。
 航行試験時、連続運転させ異常のないことを確認する。
 また、レーダ、無線機等は電波法、船舶安全法等の法令の定めるところにより所要の検査を受けこれに合格すること。
(1)船灯
 船灯は操縦場所に設けた航海灯制御盤を通して各系統毎に点灯試験を行い、異常のないことを確認する。
 電灯回路は、各回路毎に点滅試験を行い、灯具、分岐箱、スイッチ、プラグ、レセプタクル等の接続及び接触が完全な状態であることを確認する。
 船内に装備した動力・照明・航海・通信装置等の電気設備回路の導体と大地間の絶縁抵抗は直流500V絶縁抵抗計によって試験を行い、記録する。
 
(1)回転機: 絶縁抵抗値=(定格電圧×3)/(定格出力(kW又はkVA)+1000)MΩ以上であること。
(2)電路: 0.1MΩ以上であること。
(3)配電盤: 1MΩ以上であること。
 
 測定回路には電子機器や半導体を使用した制御回路を組み込んだものがあるので、測定前に十分調査する必要がある。通常電子機器や半導体を使用した制御回路は高電圧が加わると回路の損傷が起きる場合があるので、絶縁抵抗測定時には、回路を開放するか、短絡して回路に電圧がかからないようにする。
 なお、供給電圧が35V以下の回路であっては、「テスター」の抵抗測定レンジによる測定でも差し支えない。
2.5.1 小型船舶検査実施細則
 電気機器及び電路の外観検査により検査機関が差し支えないと認められた次の船舶にあって、当該試験を省略できる。
(1)供給電圧が35V以下で船質がFRP、ゴム等不導体の船舶。
(2)(1)以外の船舶で第2回以降の定期検査において外観検査により当該試験を省略できる船舶
(イ)限定沿海(旅客船を除く。)を航行区域とする小型船舶
(ロ)平水区域以下を航行区域とする小型船舶
(ハ)小型遊漁兼用船(12海里以内の水域で漁ろうに従事するものに限る。)
 供給電圧が35V以下で船質がFRP、ゴム等不導体の船舶は外観検査により差し支えないと認められる場合は絶縁抵抗試験を省略してよい。
 
 船内に装備された電気機器及びケーブル等は、下記事項に留意して礒装検査を行う。
(1)操作点検が容易であること。
(2)他動的損傷及び熱による障害を受けるおそれがないこと。
(3)燃焼しやすいものに接近していないこと。
(4)通風が良好であること。
(5)電気機械及び電気器具は、通常の使用に際して、取扱い者に危険を与えない構造のものであること。
(6)水滴、油、ビルジ等の落下、はねかえり又は浸水のおそれのある場所に設置する電気機械及び電気器具は、正常な機能を妨害されないように保護されたものであること。
(7)爆発もしくは引火しやすい物質が発生し、蓄積し、又は貯蔵される場所に設ける電気機械及び電気器具は、爆発性ガスによる爆発の危険のない構造のものであること。
(8)電気系統の火災事故防止のための留意事項
(i)電線の被覆が衰耗していないこと。
(ii)電線の固定、結線が確実になされていること。
(iii)電線が機関の高熱部に近接して敷設されていないこと。
(iv)バッテリー設置区画の換気が十分なされていること。
(v)バッテリーはしっかりと固定されていること。
(vi)バッテリーと電気装置(主スイッチ、モータ等)や排気管高熱部との間隔が十分とられていること。
(vii)バッテリー端子の固定が十分で、バッテリーに直接追加の配線がなされていないこと。
(viii)バッテリーの液量が適当であること。
(iv)日常、バッテリーが過大電流により充電されていないこと。







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