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2.4 ケーブル導入及び線端処理用材料
(1)防水材料
 パテ状のものでは、ネオシールなどがある。また接地兼用のものでは、メタリックパッキンが使用される。
 
種類 形状 材質 主な用途
丸又は先開形 銅及び銅合金に電気錫めっき 端子接続用
絶縁筒付
ぎぼし形又は平形
絶縁筒付
 
(a)自己融着テープ
 
厚さmm 幅mm 1巻の長さm 最高使用温度(℃) 主な用途
0.5 19又は20 10以上 75 線端処理用
0.6
1.0 5以上
 
(b)電気絶縁用ポリ塩化ビニル粘着テープ
(JIS C 2336:99)
種類 呼び方(記号) 温度指数、温度等級
A種 EVAT 温度指数指定なし 最低温度等級指定なしの製品
B1種 EVAT−1 温度指数60 最低温度等級0℃の製品
B2種 EVAT−2 温度指数60 最低温度等級−10℃の製品
B3種 EVAT−3 温度指数60 最低温度等級−18℃の製品
B4種 EVAT−4 温度指数60 最低温度等級−33℃の製品
B5種 EVAT−5 温度指数90 最低温度等級−0℃の製品
B6種 EVAT−6 温度指数90 最低温度等級−10℃の製品
B7種 EVAT−7 温度指数90 最低温度等級−18℃の製品
B8種 EVAT−8 温度指数90 最低温度等級−33℃の製品
B9種 EVAT−9 温度指数105 最低温度等級−0℃の製品
B10種 EVAT−10 温度指数105 最低温度等級−10℃の製品
B11種 EVAT−11 温度指数105 最低温度等級−18℃の製品
B12種 EVAT−12 温度指数105 最低温度等級−33℃の製品
備考1. 温度指数は、その材料の熱劣化挙動の指標であるが、そのテープの絶縁機能における最高使用許容温度(℃)と同一視しないほうがよい。
2. 耐熱性は、テープの種類がB1種〜B4種ならば、温度指数は60以上、B5種〜B8種ならば、温度指数は90以上、B9種〜B12種ならば、温度指数は105以上であること。
3. 暴露温度は、次のとおりとする。
  B1種〜B4種ならば、85℃、100℃、120℃とする。
  B5種〜B8種ならば、100℃、110℃、120℃とする。
  B9種〜B12種ならば、120℃、130℃、140℃とする。
4. テープの色は、透明、半透明又は不透明でもよく、着色又は無着色でもよい。着色テープでは、その色は、黒、白、青、緑、黄、茶色、黄赤、赤、紫、灰色、空色、桃色の12色とする。
5. 厚さは(mm)、0.2±0.03
6. 幅は(mm)、6、10、12、15、19、22、25、30、38、50
7. 1巻の長さは(m)、5、10、16、20、25、30、33、50、55、66
8. 主な用途は、線端処理並びに自己融着テープの土に巻き外傷を防ぐこと。
 
(a)絶縁用ビニルチューブ
 
内径mm 厚さmm 1条の長さm 最高使用温度(℃) 主な用途
0.5、0.8、1.0 4.0、5.0、6.0 0.3 1
50
100
75 線端処理用
 
(b)熱収縮性塩化ビニルチューブ(ヒシライト又はヒシチューブの例)
 
呼称
(円周の1/2)
厚さmm 被覆体の径m 主な用途 備考
5.0 0.2 3.0〜1.4 線心端処理 編組ほつれ止め、圧着端子押え線端根元結束に使われる
6.0 4.0〜1.7
8.5 5.0〜2.2
9.5 6.0〜2.7
11.0 7.0〜3.0
12.0 7.5〜3.2
被覆体最大 径×π/2以上の近似数 0.1又は0.2 最大径と最小径の比50%以内 線端(根元)結束補強用(厚さ0.1のものは2枚重ねとする)  
 
 ケーブル接地及び機器接地の材料例を次に示す。
 
ケーブル接地 機器接地
軟銅より線 軟銅より線
平形編組銅線 平形編組銅線
アースクランプ 銅板(無線機器)







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