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3. 航海訓練所
研究項目 研究期間 担当 平成14年度
予算(千円)
研究開発内容
計画 年度
1. 大型帆船の帆走性能に関する研究 19 19 日本丸船長 海王丸船長 運営費 交付金 大型帆船の帆走実績及び帆走性能の実測により、その帆走性能を解析し、船舶用推進力としての風力の利用に資する。
2. 補助ボイラにおける異種燃料の最適燃焼に関する研究 4 4 日本丸機関長 運営費 交付金 日本丸で補助ボイラの燃料として適宜使用されているA重油、C重油、ブレンド油及び廃油を最適燃焼させるための燃料圧力及び温度並びに空気流量の諸条件について研究する。
3. 低速時の船体運動特性に関する研究 8 8 北斗丸船長 運営費 交付金 船体が低速力で航進している状態における外力の影響と船体運動との関係を調査する。
4. 北斗丸の運航性能に関する研究 2 2 北斗丸船長 運営費 交付金 北斗丸就航以来の各種運航性能について調査し、その特徴を検討するとともに、性能変化について調べることにより、練習船の効率的な運航について研究する。
5. データ放送の船舶における利用に関する研究 2 2 北斗丸通信長 運営費 交付金 現在多種多様な情報がデジタル信号によるデータ放送の形式で放送されている。本研究は、実際にこれらのデータ放送を受信し、放送内容を調査するとともに、その情報を船内に提供することで、船舶の安全運航が確保され、船員の福利が向上されることを目的とする。
6. 舶用タービンプラントの運転管理に関する研究 2 1 北斗丸機関長 運営費 交付金 舶用タービンプラントにおけるトラブルを調査し、その運転管理に資する。
7. 船内情報の伝達・利用に関する研究 3 3 大成丸通信長 運営費 交付金 船内に於いて、各部又は個々が有する情報を、乗組員、実習生に伝達する方法、また各情報を利用する方法について、調査、検討し、新しい伝達・利用手段を考察する。
8. タービン船における減速運航時の省エネルギー対策に関する研究 3 3 大成丸機関長 運営費 交付金 減速運航が常態となっているタービン船の低負荷域での熱効率の大幅な改善を目指し、運航経費に占める燃料費を軽減するとともに、低出力タービンプラントの効率的な運転方法を確立する。
9. 船舶の性能特性に関する研究 4 4 銀河丸船長 運営費 交付金 練習船銀河丸の航行中における各種性能について調査し、その特性を明らかにすることによって安全かつ効率的で航海の日的にあった航海を行う方法を検討する。
10. 銀河丸機関装置の経年変化に関する研究 10 10 銀河丸機関長 運営費 交付金 銀河丸機関装置の運転及び保守に関するデータを解析し、今後の運転管理並びに予防保全に資する。
11. 高精度船体強度評価技術の開発 8 8 研究課長及び青雲丸船長 運営費 交付金 船体構造強度評価手法を確立するため、種々の海象条件下における波浪、船舶の運動、加速度縦曲げ応力、局部応力等を計測し、船舶の波浪中の船体応答、出会い波による応力応答を明らかにする。また、船舶搭載の出会い波浪計により、従来型波高計による計測結果と比較してその精度を確認すると共に計測法の改良を検討する。
12. 実海域対応の船舶性能設計システムの研究 3 3 研究課長及び青雲丸船長 運営費 交付金 実際の海域において波浪による船体運動の把握、特に船速低下を自動計測し、水槽試験結果や理論計算値との比較を通してその推定精度を向上させ、実海域性能を考慮したライフサイクルコストの低い船舶を設計できるよう高性能な推進性を有する船型技術の開発を目的とする。
13. 実海域データに基づく推進性能に関する研究 6 6 研究課長及び青雲丸船長 運営費 交付金 実船運航時の推進性能データを収集、解析することにより実海域における船舶の推進性能評価法を確立することを目的とする。
14. 青雲丸の操縦性能に関する研究 3 3 研究課長及び青雲丸船長 運営費 交付金 港内操船での転心位置の変化及び青雲丸固有の旋回、停止性能を数値的に把握し、操船シミュレータヘのフィードバック及び操船実習への活用方法を調査研究する。
15. 耐航性能及び乗り心地の向上に関する研究 6 6 研究課長及び青雲丸船長 運営費 交付金 船体動揺加速度等と、船酷い発症率や作業性との関連をアンケート調査により明らかにする。
16. ビルジ処理に関する研究 5 5 研究課長及び青雲丸船長 運営費 交付金 ビルジ前処理タンク、油分分離器に加え、フィルタ方式のビルジ後処理を用いてビルジ処理を行い、排出ビルジ中の油分濃度を一層低減させる。
17. 船底塗料に関する研究 2 1 研究課長及び青雲丸船長 運営費 交付金 船舶の停泊時や航海時の運航データを取得し、船底塗料の溶出速度等との関係を解明する。さらに、回流水槽でのデータと比較し、防汚物質溶出量の評価試験方法を確立する。
18. 衝突海難事故におけるヒューマンエラーに関する研究 5 5 竹本孝弘 運営費 交付金 衝突海難事故におけるヒューマンエラーの発生過程を事故調査記録から抽出し、海難事故とヒューマンエラーの関わりについて分析するとともに、事故防止のための情報提供のあり方を検討する。
19. 航行におけるヒューマンエラーの検出に関する研究 7 7 研究課総括 運営費 交付金 船橋における操船作業時のヒューマンエラー発生メカニズムを解明し、その防止技術の確立をはかる。
20. 荒天錨泊に関する調査研究 20 20 齋藤重信 運営費 交付金 荒天錨泊法及び走錨監視方策について調査研究する。
21. 航海視環境とヒューマンファクターに関する調査研究 3 3 大西典一 運営費 交付金 海難原因として指摘される操船者のヒューマンエラーを探るため、海難事例及び航海視環境を調査し、ヒューマンファクター(人的要因)との関連を明らかにし、船舶の安全運航に寄与する。
22. 航海機器類に作用する妨害電波の実態調査 8 8 研究課長 運営費 交付金 船舶の通信系や航海機器、機関制御系等に高度な電子デバイスが導入されている現在、航空機、自動車、列車などと同様にEMC(Electromagnetic compatibility・電磁両立性)に関し、船舶の航行海域並びに船橋、機関制御室等、船内電磁環境の実態を把握し、信頼性のある機器配置の検討や、船内のEMC予測法を構築するための資料を得ることを目的とする。
23. 船陸間マルチメディア通信の効率化に関する調査研究 3 3 図書室長 運営費 交付金 船舶と陸上間のマルチメディア通信においては通信回線・通信料金・端末機器の現状から、陸上に比べ画像等の大容量データを扱うことは容易ではないため、本所ネットワークと各船間との、マルチメディア通信の現状及び高速・大容量データ伝送の効率化について調査し、本所ネットワークと各船を含めた航海訓練所イントラネットの構築に資する。
24. 舶用機関から排出される有害ガスの動向調査と抑制対策の研究 8 8 研究課長及び銀河丸機関長 運営費 交付金 船舶から排出される排気の規制は国際的、国内的に検討されているが、ガス採取方法の検討を始めとし、実船による種々の条件下で基礎的データを採取し、有害排ガスの船上測定技術及び抑制対策に資する。
25. 海洋上における大気沈着物の測定 12 12 研究課長 運営費 交付金 日本における酸性雨現象を解明するための、周辺海域を含めた海洋上のデータはほとんど得られていないため、酸性雨評価のためのバックグラウンド濃度を得るとともに、海洋上における沈着物の動態を明らかにし、汚染物質の中長距離輸送による影響を推定する。
26. 異常潮位に関する研究 3 3 上田英夫 運営費 交付金 船舶の出入港操船及び係岸中の保安監視において、航海者が安全基準策定を行う場合の参考資料を得ることを目的とする。
27. 船舶へのアクセスと安全性に関する研究 7 7 栞原和栄 運営費 交付金 船舶への乗下船時には、舷梯、ワーフラダー、パイロットラダー、ジャコブスラダー等があるが、これらの使用方法の検証とその安全性に関して調査研究する。また、乗下船や船舶上での作業により使用する手袋や、作業中の移動に使用する索具等の安全性についても研究する。
28. 船載型航海データ収録システム(VDR)に関する研究 2 2 芋生秀作 運営費 交付金 VDRの計測項目を船体運動、機関運動、船体応力などとし、航海中のそれらの記録が統計処理された後、自動的に予測モデルが生成され、蓄積された諸記録から船舶運航管理などに役立つ性能曲線などが得られるシステムについて研究する。
29. AIS(船舶自動識別システム)を用いた航路誘導に関する研究 2 2 芋生秀作 運営費 交付金 船舶自動識別システム(AIS)を用いて、陸上から航路誘導を行うシステムについて研究する。
30. ナビゲーションシミュレータによる航海者の情報認識と意思決定に関する研究 3 1 芋生秀作 運営費 交付金 操船者の意思決定及び行動に対し、操船者が必要とする情報の種類及び重要度を明確化し、情報の誤認識あるいは認識不足による海難事故減少に貢献することを目的とする。







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