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4. 水産工学研究所
研究項目 研究期間 担当 平成14年度
予算(千円)
研究開発内容
計画 年度
1. 安全性及び採算性向上のための漁業生産技術め開発          
(1)漁船の船体性能の総合評価手法の開発 5 2 漁業生産工学部 運営費
交付金
漁船船体の要目と個々の船体性能が船全体の計画に与える影響や各種性能間の相互関係を把握し、安全性・経済性などを考慮した船体性能の総合評価法を開発する。
(2)沿岸漁船の省力化のための作業工程の分析手法の開発 5 2 漁業生産工学部 運営費
交付金
合理的な機械等の計画の策定のため、漁船の機械設備、船上の作業工程及び人間の行動の相互関係を解明し、漁業作業の軽減・作業性・安全性の度合いを評価する作業工程の分析手法を開発する。
(3)人体影響を考慮した漁船船体の安全評価手法の開発 5 2 漁業生産工学部 運営費
交付金
転覆など漁船の重大海難事故防止のため、異常波浪や人間の操船及び操業形態などが安全性に与える影響を解明し、人的影響を考慮した漁船船体の安全性評価手法を開発する。
 
研究項目 研究期間 担当 平成14年度
予算(千円)
研究開発内容
計画 年度
1. 先進的技術の研究開発 5 5 海洋技術研究部
青木太郎
  広範な海洋調査研究に必要な有人潜水調査船、無人探査機、汎用海洋観測機器等の開発の核となる以下の基盤技術を先進的に研究する。 (1)映像技術(海中用パノラマ映像システム) (2)動力源(燃料電池の性能向上) (3)水中音響技術(高速データ伝送システム) (4)計測及びセンサ技術(慣性航法装置の高精度化)
2. 成層圏プラットフォーム搭載用海洋観測センサに関する研究 5 海洋技術研究部
青木太郎
  文部科学技術省と総務省による省庁間共同プロジェクトとして研究開発がすすめられている成層圏プラットフォームを使用して、地球観測、特に成層圏における温暖化物質の観測に利用することを目的とした大気採取・測定システムの開発を行う。
3. 自律型無人潜水機の研究開発 7 5 海洋技術研究部
青木太郎
  人類の活動に伴い二酸化炭素の排出量が増大し、このことで、地球温暖化が進み、地球環境が変化しているといわれており、このメカニズムを明らかにすることが重要な課題となっている。このため、海水サンプルを収集し、海水中の炭素量を分析する必要がある。任意の海域及び水深の海水を自動的に採水することを可能とするため、長距離を自律して航行する無人潜水機を開発する。
4. 海洋エネルギー利用技術の研究開発 15 14 海洋技術研究部
大澤弘敬
  沖合浮体式波力装置「マイティーホエール」による実海域実験により自然エネルギー等との複合化技術や圧縮空気を用いた海水汲み上げシステムによる貧酸素水塊拡散技術及び洋上深層水汲み上げ技術の開発並びに波力発電装置の実用化に関する検討を行う。
5. 地球深部探査船の建造 16 13 深海地球ドリリング計画推進室
高川真一
  地球環境変動研究への貢献、未踏のマントルへの到達、地殻変動プロセスの解明、海底下の生命や資源の探求を目的として、大水深域において大深度の掘削が可能な地球深部探査船の建造を行う。
6. 地球深部探査技術の開発 13 深海地球ドリリング計画推進室
高川真一
  地球深部探査計画による掘削孔の有効利用を図り、地震発生等の海底変動現象の原因となる海洋底プレートのダイナミクスの解明や地球環境モニタリングによる深海底の物質環境の解明のため、掘削孔内への長期観測ステーションの設置や保守、観測技術の研究開発を行う。
7. 極限環境維持技術の研究開発 2 深海地球ドリリング計画推進室
高川真一
  深海地球ドリリング計画により探索が可能となる海底下地殻内の極限環境下に生息する特殊微生物の研究のため、陸上の微生物に汚染されることなく海底下地殻内微生物を採取・抽出し、生育環境を再現した状態で微生物を培養可能な実験システムを開発する。
8. 氷海域における無人潜水機技術の研究 5 5 海洋技術研究部
村島 崇
  地球温暖化解明のために、北極域の調査が重要なテーマであるが、センターにおいては、氷海域で無人潜水機を活用したデータ収集の経験がない。米国アラスカ大学とともに有索無人潜水機(ROV)等を用いて実氷海域で氷厚、氷形状等の計測を行い、低温対策や氷下の観測技術を研究する。また、近い将来必要となる氷海用無索無人潜水機の試験機を設計・試作し、各種性能試験を行う。
9. 電磁パルスによる海底下探査装置の研究 3 1 海洋技術研究部
吉田 弘
  無人探査機に搭載し、海底面から電磁パルスを地中に向けて発射し、反射波を受信することで、地下構造を調査することを目的とした電磁波探査装置を開発するとともに、地中電波伝搬を研究する。
10. フレキシブルパイプの動的挙動の研究 3 3 海洋技術研究部
大澤弘敬
  将来的な海洋研究に必要とされる新たな海洋開発基盤やシステム開発の1つとして、イニシャルコストの観点から有望視されている洋上型深層水汲み上げシステム、洋上プラットフォームにおける極限海象条件下を含めた長期自動観測技術、水深4000mの大水深における掘削技術開発などがある。これらの共通問題として、従来のライザー管とは異なる柔軟な素材から作られ可撓性が大きいフレキシブル取水・採水パイプもしくは物理的にこれと同等と見なされる掘削パイプの水中における動的挙動の解明が急務とされている。本研究では、流れと波浪外乱下におけるフレキシプルパイプの大変位かつプラットフォーム(浮体)との相互干渉まで含めた動的挙動について研究を行い、基盤技術の確立を目指す。
11. 熱水プルーム観測技術に関する研究 4 3 深海地球ドリリング計画推進室
許 正憲
  海底から噴出する熱水プルームの観測は地球内部ダイナミックス、全球的物質循環を把握する上で重要である。本研究では、熱水プルーム源の効率的探索、熱水プルーム変動の時空間的把握を行う上で必要となる要素技術として、プルームの化学的観測手法の開発、プルーム挙動モデリングの開発及びこれらの有効性を確認するための水理実験、現場観測を主として行う。
12. 浅海用ハイブリッド型(AUV/ROV)無人潜水機の研究開発 4 2 海洋技術研究部
吉田 弘
  水温、溶存酸素、溶存二酸化炭素、プランクトンの量は、水面から深度500m以内で大きく変化することから、地球温暖化、物質循環、環境モニタリング等の研究のため浅海で広域に効率よくデータ計測が可能な、水平方向に長距離移動し作業する簡便な無人潜水機の研究開発を行う。
13. ナノ・マテリアルを用いたガス貯蔵の研究 3 1 海洋技術研究部
百留忠洋
  航続距離数千km〜数万kmのAUVの燃料電池の開発のためには、現状の吸蔵合金より更に大量の燃料を効率よく貯蔵する方式を開発する必要がある。このための有望な方法の一つであるナノ・マテリアルを用いるガス貯蔵について、吸蔵、排出などの技術を研究する。
14. 「かいれい」KICSを活用した曳航体の自動測線航行システムの研究   休止中 深海地球ドリリング計画推進室
和田一育
  平成10〜12年度において、深海調査研究船「かいれい」に装備されているジョイスティック式手動操縦装置(KICS)を活用し、風、潮流、波等の外乱の影響がある中でも、操船者の高度な力量に依らず自動的に操船可能な自動操船システムを完成した。本研究ではこの「かいれい」自動操船システムを用いて、無人探査機「かいこう」や曳航体などを定められた設定測線上にトレースさせることが可能な自動測線航行システムを構築する。
15. 高性能(軽比重・高強度)浮力材の研究   休止中 深海地球ドリリング計画推進室
矢野裕亮
2,000 有人潜水船や無人探査機の開発においては、使用深度が深くなる場合、耐圧容器自身の重量が大きくなるため浮力材の軽比重化・高圧縮強度が強く求めらる。現在、多くの海中ロボットや海底石油掘削船で用いられる浮力材は、微細なガラスの球を樹脂で固めたシンタクチックフォームであるが、使用深度が深くなるにつれてガラスの膜厚が厚くなるために比重は大きくなる。本研究では、カーボンファイバー等を用いたセラミック複合材料の使用を念頭に置き、セラミック製の球とシンタクチックフォームの組合せによる軽比重化の研究を行う。
 
研究項目 研究期間 担当 平成14年度
予算(千円)
研究開発内容
計画 年度
小型船舶の安全基準の整備に関する調査研究     技術部 12,218 平成13年度に引き続き、次の(1)から(3)の事項について小型船舶の検査の実績、最近の技術の進歩等を踏まえ、必要な安全基準・指針の制定・改廃に資する検討を行う。また、同様に(4)の事項について今年度から検討を行う。
  6 5     (1)船体構造用特殊材料の特性(ABS樹脂)
  5 4     (2)小型船舶の排気ガス測定(粒子状物質:ISO関連)
  2 2     (3)小型船舶の騒音測定(ISO関連)
  2 1     (4)ISO設計区分と船舶安全法に基づく航行区域の関係評価







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