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研究項目 研究期間 担当 平成14年度
予算(千円)
研究開発内容
計画 年度
16. シビアアクシデント時の気泡急成長による水撃力に関する研究 5 5 環境・エネルギー研究領域 9,597  
(1)大気泡成長に伴う水撃力の研究 5 5 環境・エネルギー研究領域 大阪支所 6,908 小規模実験装置による実験を実施し、水撃力評価手法の最終的検証を行うと共に、水撃力軽減法の提案を行う。また小規模実験装置の一部を可視化することにより、水撃力を決定づける水塊運動のコヒーレント性の本質的メカニズムを明らかにし、K31の数値解析に反映する。
(2)水塊運動及び水撃力の数値解析 5 5 環境・エネルギー研究領域 大阪支所 2,689 前年度に構築した最適入力設定法を組み込んだRELAP-3Dコードの実験データヘの適用性を確認すると共に、実機プラントを対象とした数値解析を実施することにより、K01の研究成果を踏まえた水撃力評価手法、軽減法の拡張を図る。
17. 同時多発火災リスク評価手法の研究 5 4 海上安全研究領域 輸送高度化研究領域 11,735 火災進展解析コードの検証のために、過去の実験等を参考に火災実験を行う。この本実験の結果を参考に、火災進展解析コードのモデル、パラメータ等の最終調整を実施し、同コードを実用的なものとする。11年度に開発を着手した2種類の解析コード(機器損傷評価コード、火災進展解析コード)を完成させる。サンプルプラントの評価、シナリオの設定に関しては、上記の実験、コードの改良状況を踏まえながら現実的な対象プラントを考慮し情報の収集、起因事象発生頻度の評価を行うとともに、予備解析を行う。
18. 人間共存型プラントにおける人間の認識と理解に適合した運転・保全支援システムの研究 5 4 海上安全研究領域 輸送高度化研究領域 14,328 平成14年度では、13年度に開発したプログラムを用いて、人間共存型プラント用インタフェースのプロトタイプを開発する。
19. 放射線源の多様化に応じた局所被曝線量計測に係る先端技術の開発 5 4 海上安全研究領域 9,343 (1)読み取りデータ解析装置、ソフトの開発
(2)局所被曝線量計測への応用と性能評価
20. 使用済核燃料の中間貯蔵システムにおける放射線遮蔽に関する研究 5 2 海上安全研究領域   (1)モンテカルロ分割結合計算法を応用し、多数の貯蔵容器を保管した施設境界の線量率分布を推定する。
(2)ボロン水の中性子遮蔽実験を行い、二次ガンマ線の発生を評価すると共に、スカイシャインの低減を図る。 (3)使用済核燃料運搬船「六栄丸」による放射線測定を行うと共に、そのモンテカルロ解析を行い、計算コードの機能を拡張する。
21. 原子炉プラント機器の高経年化と熱流動挙動に関する研究 5 2 環境・エネルギー研究領域 9,565  
(1)原子炉プラントの熱流動挙動の研究 5 2 環境・エネルギー研究領域 6,106 (1)原子炉プラントの熱流動挙動に関する実験的研究:本年度は「熱応力評価実験装置」を製作するとともに、昨年度製作した「流力振動実験装置」を用いて実験を行い、プラント機器が受ける流力振動データを取得する。
(2)原子炉プラント機器の超高サイクル疲労の研究 5 2 輸送高度化研究領域 海上安全研究領域 3,459 (1)回転曲げ疲労試験装置を用いて、ステンレス鋼SUS316Lの常温環境における疲労試験を行う。また、試験片加熱装置を購入し、高温環境下で回転曲げ疲労試験が行えるように試験装置を整備する。
22. 複雑形状部ストリーミング安全評価手法に関する研究 5 2 環境・エネルギー研究領域 10,776 (1)ストリーミング中性子による二次ガンマ線発生データの整理を行う。また、二次ガンマ線のダクト内での挙動を計算し、データベースを作成する。さらに、二次ガンマ線ストリーミング簡易計算法を開発する。
(2)ストリーミング放射線の遮蔽後部空間での伝播挙動を二次元輸送コード、モンテカルロ計算等で解析する。
23. 遮蔽計算コードシステムの高度化に関する研究 5 2 環境・エネルギー研究領域 12,377 (1)米国で開発された核定数ライブラリコード:NJOYを参照して評価済核定数ライブラリJENDL、ENDF/B等からSn計算コード用の群定数ライブラリを作成するプログラムの開発及びベンチマーク計算によるライブラリ評価を行う。
(2)3次元Sn輸送計算コード:TORT用の入力支援システムの仕様策定と設計を行う。
(3)Sn計算コード間の接続計算用プログラムの仕様策定と設計を行う。
24. 照射済み核燃料等運搬船の耐衝突防護構造の安全評価手法に関する研究 3 1 輸送高度化研究領域 12,592 (1)衝突シナリオ及び安全性判定基準の検討:確率論的安全性の検討を実施して、現運行状況を反映させた合理的な衝突シナリオを設定する。
(2)衝突強度の簡易解析:ミノルスキー法に代わる新たな簡易解析法構築し、有効性を検証する。
(3)衝突のFEMシミュレーション解析:要素分割、破壊の判定等について合理的なFEM解析適用法の検討する。既存運搬船の船側構造について、試解析を実施して、簡易解析法による解析結果と比較検証する。
25. 乱流制御による新機能熱流体システムの創出 5 3 知的乱流制御研究センター   (1)マイクロバブルに関する研究:超小型流路を製作し、数値シミュレーション状態に相当するマイクロバブル実験を行い、検証用実験データを取得する。
(2)混相乱流の数値シミュレーションに関する研究:気泡周囲の圧力分布、速度勾配、非定常な渦運動が気泡運動に及ぼす影響を直接数値シミュレーションによって調べ、乱れと気泡の干渉に関する知見を得る。また、得られた知見をモデル化し、チャネル内気泡流を対象とした数値計算を行い、計算結果と実験結果との整合性を調べる。
(3)混相乱流の計測法に関する研究:PIV/LIF/ISTを組み合わせた計測システムを用いて、マイクロバブルを含むチャネル流れに対して、バブル周りの液相部分の流場の乱流強度、レイノルズ応力および渦度の分布等、詳細な計測を行い、マイクロバブルによる摩擦低減メカニズムを実験的に解明する。
(4)知的乱流制御研究センターの運営:H14年度の実施研究のモニタリング、全体委員会の開催、国際シンポジウムの開催、評価委員会の開催、ホームぺージの運営、H13年度研究報告書及び評価報告書の作成、H14年度研究計画書及び実行計画書の作成、などを実施する。
(5)気泡発生法に関する研究:H13年度に改良した微小気泡発生装置を使用して、壁面近傍へ水ジェットを放出し、低速流での微細気泡制御を行う。
(6)マイクロバブル計測システムに関する研究:小型高速流路について、実験の高精度化・自動化のためシステム改良を行い、評価用実験データを取得する。燃焼騒音及び振動を抑制するための制御手法を開発し、作動範囲・有効性を確認する。
(1)流体系の機能化による乱流制御の研究 5 3 知的乱流制御研究センター    
(2)乱流制御を用いた希薄予混合燃焼の研究 5 3 知的乱流制御研究センター   (1)水素希薄予混合燃焼器の燃焼特性:発熱変動による騒音抑制機構の性能確認を行う。
(2)燃焼シミュレーションの研究:燃焼器における保炎用急拡大部の流れの計算を行う。
(3)制御デバイス・アルゴリズムの研究:能動的な騒音抑制用デバイス・アルゴリズムの検討を行う。
26. 氷と油の干渉及び拡散・漂流に関する実験的研究 3 3 海洋開発研究領域 7,440 本年度の研究内容は以下の2点である。まず、氷と油の干渉に関しては、オイル・アイス・サンドウィッチ現象により氷の中に封入された油が氷の融解時期に氷内部から再流出する過程について低温実験室における実験により研究する。一方、氷中流出油の挙動に関しては氷盤下面に流れがある場合及び氷盤群、すなわち、水面が完全に氷に覆われた状態ではなく、氷と水空き部分が混在する状態に油が流出した場合について氷海水槽における実験を行う。なお、本年度は本研究の最終年度にあたることから、研究全体のとりまとめを行う。
27. ガスハイドレートペレットによる天然ガス海上輸送に関する研究−ばら積みガスハイドレートペレットの安全輸送に関する研究− 3 2 「NGH輸送」研究プロジェクトチーム   (1)比熱、熱伝導率、必要且つ可能であれば分解熱の測定を行う。
(2)静的圧縮荷重の有無による分解の違いを実験的に評価する。動的荷重(繰り返し荷重)試験装置を設計・製作し、予備実験を行う。
(3)分解速度計測装置を設計・製作し、自己保存状態の範囲で温度条件を変化させて、分解速度を計測する。
(4)実船規模における分解速度を推定するための基礎として、分解(吸熱反応)を考慮した熱伝導計算を実施する。
(5)船舶の概念設計(三井造船担当)の進捗に応じて、必要な安全対策の概要を明らかにする。
28. 海洋エネルギーを利用した浮体式海水中リチウム採取システムの開発 3 3 海洋開発研究領域 環境・エネルギー研究領域 3,740 透過性浮体の挙動予測法及び流動床状態の予測法を完成させ、深海域再現水槽において検証のための総合実験を行うとともに、システムの試設計及び経済性の検証を行う。







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