研究項目 |
研究期間 |
担当 |
平成14年度 予算(千円) |
研究開発内容 |
計画 |
年度 |
◎特定研究〔受託研究〕 |
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1. FRP廃船の発生制御に係わるリサイクル・リユース技術確立のための調査研究 |
3 |
3 |
輸送高度化研究領域 |
227,197 |
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(1)リサイクル技術の調査 |
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輸送高度化研究領域 |
87,197 |
(1)破砕時に発生する粉じんの回収方法を確立する。 (2)FRPと他の異物の選別技術を開発する。 (3)13年度までに開発したリサイクル技術について、FRP廃船収集、解体、破砕、調合の工程で実証する。 |
(2)リユース技術の研究 |
3 |
3 |
海上安全研究領域 輸送高度化研究領域 |
140,000 |
(1)実船模型により、ブロック接合部の強度試験を行い、その力学的挙動を把握する。 (2)劣化診断器の試作を行う。FRPの含水率の定量化を検討する。剥離材の強度試験を実施する。 |
2. 海上輸送に係る原子力事故評価システムの構築 |
3 |
2 |
「海上輸送に係る原子力事故評価システム」研究プロジェクトチーム |
39,918 |
(1)前年度収集した気象・海象、等に関するデータの分析並びに放射性物質の海洋への放出形態、輸送容器及び運搬船内の線量率分布等のデータベース化する。 (2)事故時における各種輸送物からの放射性物質の海洋並びに大気拡散コードの作成及び公衆に対するその影響を評価する。 (3)輸送物の海上輸送時の事故条件の設定、事故時における輸送従事者、一般公衆等の被曝線量評価コードシステムの作成及び被曝評価を行う。 |
3. ダブルハルタンカー構造の経年劣化に関する研究 |
4 |
2 |
油流出防止構造プロジェクトチーム |
20,092 |
(1)シングルハルタンカーとダブルハルタンカーの荷重と構造応答の相違を調査。 (2)VLCCおよび10万トンクラスのダブルハルタンカーの構造解析を行い、多種多様なダブルハルタンカーの構造危険個所、重点検査箇所の抽出を行う。 (3)板厚の腐食衰耗の経年劣化を考慮した構造応答の解析を行う。 |
(1)ダブルハルタンカーの荷重特性と強度評価の調査研究 |
4 |
2 |
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(2)経年劣化を考慮した検査手法の調査研究 |
4 |
2 |
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(1)修理タンカーの腐食鋼板を入手し、板厚及びのど厚を実測する。 (2)検査用塗料の溶接継手に対する適用性を検証し、染料の耐候性試験を実施する。平板及び溶接継手試験片を用いて、表面SH波によるき裂検出技術の基礎データを取得し、他の手法と比較する。超音波による隅肉衰耗量測定法及びインパルスハンマによる腐食鋼板と塗膜付き鋼板の厚さ測定法に関する実用性検証実験を行う。 |
(3)ダブルハルタンカーの経年劣化診断技術の構築と評価事例蓄積に関する研究 |
4 |
2 |
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DHタンカーの経年劣化診断技術を構築するため下記項目に取組み、成果イメージを具体化すべくESP一次案を示す。 (1)タンク種類別/部位別の衰耗データ収集と分析調査、 (2)実タンク環境下の腐食疲労データ収集 (3)(タンカー入渠時を利用した)腐食衰耗などの実船実体調査 (4)経年劣化構造のシリーズ解析、(板厚一様減小以外の)劣化の解析モデル化の文献調査 (5)船級協会における衰耗限界設定要領等の調査、DHタンカーESPに対する手法構想作り(一次案) |
4. 衝突時の油流出防止のための緩衝型船首構造基準に関する研究 |
4 |
2 |
油流出防止構造プロジェクトチーム |
21,222 |
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(1)緩衝型船首構造の性能評価法の研究 |
4 |
2 |
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20,722 |
(1)現存船の船首構造および構造基準の調査:造船所における船首構造の設計実態を調査する。 (2)構造模型による破壊実験およびシミュレーション解析:船首部分構造模型を用いた破壊実験およびシミュレーション解析により、船首構造を柔にした場合の破壊のメカニズム及び強度特性を明らかにする。本年度は、斜め衝突を想定して、圧縮と曲げの複合荷重が作用する場合について検討する。 (3)衝突強度理論モデルの構築:緩衝型船首構造及び被衝突船の船側構造の衝突強度を推定する簡易解析法を構築する。 (4)船首部構造の試設計:種々の衝突シナリオについて緩衝型船首構造の効果を確認し、代表的な船型について緩衝型船首構造を試設計する。 (5)安全基準および設計指針の策定:想定被衝突船及び緩衝型船首構造基準の対象とするべき衝突船を特定する。FSAを導入した、基準案の策定法を構築する。 |
(2)船首構造にかかる環境荷重の解明 |
2 |
2 |
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500 |
船首バルブに作用する波浪衝撃荷重の推定法の研究開発:OSM、EUT等で計算した船首相対水位変動・相対速度を入力として、船首バルブに作用する波浪衝撃圧ならびに衝撃荷重を計算するための手法を開発し、13年度実施した水槽試験の結果を用いてその推定精度を検証する。また、開発した計算法を用いて長期予測に基づく極限波浪荷重の推定を行い、緩衝型柔船首構造の基準を策定するための性能要件を環境荷重の観点から明らかにする。 |
5. 次世代内航船の研究開発 |
5 |
2 |
スーパーエコシッププロジェクトチーム |
367,909 |
(1)国内外における技術開発動向を調査する。また、船主等のニーズ調査をもとに船種を選択する。さらに、次世代内航船の仕様を設定してガスタービンエンジンとの適合性を考慮した試設計を行い、その環境影響および経済性を評価する。 (2)次世代内航船の設計手法構築のため、操縦性、耐航性、推進性能などの性能評価法を開発する。また、CAD、CFDとおよび水槽試験によって次世代内航船の船型開発を行う。 (3)二重反転式ポッド型推進器設計のため、プロペラおよびポッドの設計手法、解析手法を開発する。また、ポッド型推進器開発のための要素研究を行う。 (4)次世代内航船の操縦モデルおよび制御モデルのプロトタイプを開発し、シミュレータ実験によってその性能を評価する。 |
6. 船舶のリサイクルに関する研究 |
4 |
1 |
輸送高度化研究領域 |
2,841 |
(1)環境にやさしい船の研究: ・造船所における部品 ・資材管理およびリサイクルの現状調査を行う。 ・既存船舶の使用材料および部品リストを作成する。 (2)環境低負荷型解撤ヤードのFS: ・解撤技術の現状調査を行う。 ・解撤時の労働環境の現状調査を行う。 |
7. 造船業のIT化の推進による「ものづくり基盤技術」の高度化に関する研究 |
4 |
1 |
輸送高度化研究領域 |
8,993 |
(1)撓鉄作業を観察記録し、工数等の数量化及び作業の体系化を行う。 (2)アセチレン及びLPG火炎による熱曲げデータを取得し、定量化する。 (3)撓鉄作業の実態に合致した曲面展開法を開発する。 |
8. ファーストトラック・シーレーン(港湾高速航行)に関する技術要件の調査研究 |
2 |
1 |
海上安全研究領域 輸送高度化研究領域 |
12,700 |
高速航行における安全性評価対応するための航行シミュレーションシステム整備、並びに東京湾等の輻輳海域における高速航行の実態調査に基づいて、安全に影響する船舶性能、操船者要因の抽出、シミュレータ実験シナリオの検討を行い、船舶性能、操船者要因に関する基本的なデータを収集する。 |
9. 深海モニター用小型ロボットシステムの技術開発 |
4 |
4 |
海上安全研究領域 海洋開発研究領域 |
13,306 |
(1)システムの水中における運動計測法の検証。 (2)中継機模型による深海水槽における実験による降下特性の検証。 (3)画像通信装置の深海水槽実験による検証 (4)ビークルの遠隔操縦技術と自律機能の検証 (5)プロトタイプシステム全体の組み立てと調整および深海水槽での総合試験による機能検証。 |
10. フェールセーフとしての衝突・座礁回避システムの研究 |
5 |
3 |
輸送高度化研究領域 海上安全研究領域 環境・エネルギー研究領域 |
17,000 |
(1)AISおよび画像処理による他船情報の自動収集システムからの情報を統合する。 (2)航海時の危険状況を判断システムの検討を行う。 (3)ASIによる船船間通信による避航アルゴリズムの開発を行う。 |
11. リアルタイム3次元測量システムの技術開発に関する研究 |
3 |
1 |
環境・エネルギー研究領域 |
11,654 |
リアルタイム3次元測量を行うための被災観測ライダーのプロトタイプを製作し、基本性能を検証する。また、倒壊構造物の構成材料を識別するための実験法及び識別データベースを考案する。 |
12. 船底塗料用防汚物質の海水中挙動の解明 |
3 |
2 |
輸送高度化研究領域 環境・エネルギー研究領域 |
21,727 |
(1)予備試験に基づき回流水槽試験方法を定め、代替防汚塗料の溶出試験を行う。主に流速と溶出量の関係を評価する。 (2)赤外分光及びラマン分光等により防汚物質の光分解反応を解析し、分解生成物の推定を行う。 (3)液体クロマトグラフ質量分析による塗膜分析等による防汚物質の溶出量測定方法を検討する。 (4)溶出挙動の実態を調べるために、練習船を利用した実海域溶出試験の準備を行い、試験を開始する。 |
13. 船舶へのLCAの適用研究 |
3 |
2 |
「船舶へのLCAの適用に関する調査」研究グループ |
17,937 |
(1)船舶のLCA解析の対象とする環境負荷項目(案)の作成を行う。 (2)自動車運搬船(PCC)、3000TEUコンテナ船、90000DWT撤積船、LNG船に関する運航記録の調査を行い、荷物の積載率、燃料消費量及び主機関や発電機等の稼動状況等を把握する。調査結果に基づき、C02排出量に関する運航段階のインベントリ分析を行う。 (3)溶接、切断及び塗装等の素材加工に関するプロセスデータの作成を行う。 (4)感度解析等の解析機能の追加を行い、船舶用LCA解析ソフトの改良を行う。 |
14. 船舶から発生する有害揮発性ガスによる複合汚染の低減に関する研究 |
3 |
1 |
環境・エネルギー研究領域 |
25,226 |
(1)非発ガン性物質、低蒸気圧物質を中心に実船計測により濃度データを収集 (2)化学物質の諸性質を考慮した積み込み作業時の排出濃度計算法を開発 (3)発ガン性物質に関する健康影響リスク評価から損失余命を導出 (4)排出低減化模型装置の吸着過程の問題点調査と基本設計並びに吸着過程のデータ取得 |
15. 有害液体物質流出時の環境汚染モニタリングに関する研究 |
3 |
1 |
環境・エネルギー研究領域 海洋開発研究領域 |
25,486 |
(1)既存のレーザ及びストリークカメラ装置で、海上輸送されている高有害液体物質の蛍光スペクトルを計測し、データベースに蓄積する。そのデータを基に検知波長を決定する。 (2)4波長の蛍光を同時に計測できる受光装置の設計及び製作を行い、検知する波長のバンドパスフィルタ、小型高出力レーザ、ナノ秒制御系等から成る有害液体物質検知システムを構築する。そのシステムを水槽及び海上において基本性能を検証する。 (3)風向風速データ等の受信法、蓄積法について調査する。また、爆発限界や人体暴露限界等の指標に関する調査を行う。 |