日本財団 図書館


<参考資料その1>
MILLENNIUM(ミレニアム)
 
特徴
全長:294m
垂線間長:262.93m
型幅:32.2m
最大喫水:8.2m
載貨重量:8,500t(喫水8mにおいて)
国際総トン数:91,000UMS
運航速力:24ノット
旅客数:2,450人(1,019室)
乗組員数:997人(533室)
最大旅客数:3,450人
外部船室係数:78%
外部通常船室面積:15.3m2/室
内部通常船室面積:14.9m2/室
バルコニー付き船室数:586室(57%)
全船内面積:62,000m2
甲板数:12
エンジン:2電気モーター
全推進力:39,000kW
プロペラ:2〜4枚羽(固定式)
発電機:2TGA-1TVA
搭載全出力:60,000kW
船籍:リベリア共和国
船級:Lloyd's Register
燃料:ガスオイルマリン
横方向推進機:3×2,350kW
・2つの「POD」は360度可変であり、同時に舵板の役割も担う。
・電力発電は交流発電によるガスタービン(TGA)とスチームタービン(TVA)の2種類によって確保。2TGの排気ガスエネルギーの再利用による発電を行っている。航空機用ガスタービンを搭載し、ディーゼル燃料に比べ低汚染のガスオイルマリンを燃料とする。
・客室は広くE31やF31より約10%拡大。
・客室空調については冷房はバッテリー、暖房は抵抗による「FAN COIL」タイプであり、優雅でめだたない配慮により垂直概念が採用されている。ACシステム全体に電力を逃さないシステムが備わっている。
・乗組員室空調システムは、冷房は単一チューブにより、暖房は抵抗による端末機によって配備。
・身体障害者の利用に配慮。
・環境保護重視。
一般概要
 様々な場所が12の甲板に渡り広がっている。多くはガラス張りで、12と13番目の甲板、煙突、レーダマスト、後部マストはアルミニウム製。
 公共の場所は特に4つのデッキに分かれている。(4と5の2つのデッキは地下、10と11は階上にある)
・後部にあるレストランは2階建てで1250席。食事のサービスは2回/日。地下厨房はレストランのある甲板ヘエレベーターで連結。
・中央ホールには展望エレベーターがあり、左舷からの外部、海の景色を見渡すことができ、全ての甲板へ繋がっている。
・甲板前方にはプールとガラス張りの丸天井の日光浴場があり、さわやかな熱帯性気候のもとリラックスすることができる。
・客室は5つの甲板にわたり、船の全長に広がっている。客室の約60%にバルコニーがあり、後部の4甲板に広がっている。
 客室は8タイプあり、140室がコネクションルーム、17室が身体障害者専用になっている。スイートルーム、デラックスルーム、船主専用ルームと58標準客室は車椅子で使用可能なように設計されている。
出力
 固定羽根プロペラ付きの2つの全方位「POD」。それぞれの「POD」は船の後部に位置するフェアリングで構成されている。フェアリング内には固定プロペラを直接始動させる19.5MWのモーターがある。可変「POD」のため、舵と船尾部スタビライザはない。
 電力発電は、ガスタービンとスチームタービンの組み合わせ(type COGES)のサイクルによって確保。
 それぞれ25MWのガスタービンには排熱ボイラー(38t/h)が付いており、9MWのスチームタービンを起動させるのに必要な蒸気(32.5bars abs 410°C)を生成する。このサイクルの全体の熱効率は約43%に達する。
環境保護
 設備に関しては、安全性の向上と環境保護「緑の概念」に考慮し、通常の規制を超えたものとなっている。「MILLENNIUM」が可能な限り環境に優しくあるよう大きな努力が払われている。
・ガスタービン燃料として上質のガスオイルマリンを使用することにより有害ガス放出削減に貢献。
・廃棄物処理については、ガラス、ブリキ缶、その他保存用ケースのリサイクルが行われている。
艤装ドッグに移された《Millennium》
試運転をする《Millennium》
 
・シャワー、洗面水などとして使用された生活水やトイレで使用された汚水の処理施設を設置。
・焼却炉の煙処理に関し、地上設備のドイツの基準と匹敵する排煙削減処理施設を設置。
・廃棄物、下水用貯蔵ストアを設け、港停泊時に排出しないよう、また、殺菌済みの清浄水のみ排出するよう配慮。
安全性
・機械系統、空調中央施設に至るまで、船全体を通し、スプリンクラーによる火災防止対策。
・スプリンクラーの設置に加え、機械系統、焼却炉にCO2を消滅させるシステムを設置。
・旅客や乗組員のために廊下や階段の低い位置に緊急避難用電光標示を敷設。
 
<参考資料その2>
EUROPEAN VISION(ヨーロピアン・ヴィジョン)
所有者:Festival Cruses
特徴
全長:251m
垂線間長:222m
型幅:28.8m
最上部甲板型深さ:16.15m
載貨重量:5,800t
最大喫水:約66m
運航速力:20.8ノット
最高速力:約21.7ノット
甲板数:13
客室数:750
乗組員用船室:405
公共スペース:約16,000m2
電気出力:2×10,000kW
主要発電装置:4×7,920kW
プロペラ:2枚羽(固定式)
緊急発電装置:1×750kW
船籍:イタリア
船級:Bureau Veritas
防火扉:6
 
<参考資料その3>
SEVEN SEAS MARINER(セヴン・シーズ・マリナー)
特徴
全長:216m
型幅:28.8m
甲板数:12
旅客数:760人
乗組員数:440人
乗組員用船室:256
客室数:354
公共スペース:10,000m2
最高速力:21.8ノット
電気出力:2×8,500kW
出力のシステム:POD
船籍:フランス
 
(2002年5月23日付)







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION