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5. 議事
5.1 開会
 議長のMr. Bjorn Lagerkvistから、開会宣言があり、続いてCanadian Coast GuardsのMr.Daniel Hacheから歓迎の挨拶があった。
 
5.2 出席者の点呼
 議長から、点呼の代わりに出席者の自己紹介で実施したい旨説明があり、了承した。
 
5.3 議題案の承認
 前頁4.議題(N554)を、次のとおり一部修正のうえ、承認した。
(1)7.2項にISO/CSのMr.Abramの講演を追加した。
(2)9.項に“Mega Yacht”を追加した。
 
5.4 決議事項起草委員会(drafting committee)メンバーの指名
 議長の指名により、決議事項起草委員会(drafting committee)メンバーが次のとおりに決定した。
Mr.Didiel Nicol (フランス語)
Mr.Nik Parker (英語)
Ms.Siv Velander (事務局)
 
5.5 事務局の活動報告
 TC 188 Secre.のMs. Velanderから、TC 188 N 555(添付資料1)に基づき、TC 188の活動状況の説明があり、了承した。
 
5.6 WGの活動状況報告
 各WGのコンベナーから、作業の進捗状況並びに懸案事項について次のとおり報告並びに審議が行われた。
 
5.6.1 WG2:膨脹式ボート
 TC 188 Secre.のMs. Velanderから、プレジャーボートのテンダーとして利用されている8m以上の膨脹式ボートに関する新規規格提案があり、今後ICOMIAで必要性、コストなどを再検討することとなった。
 
5.6.2 WG3:甲板金物及びリギン部品
 WGコンベナーのMr. Doltoから、N557(添付資料2)に基づいてISO 15085 Man overboard prevention and recoveryはFDISの投票中である旨の報告があり了承した。
 
5.6.3 WG5:機関及び推進システム
 WGコンベナーのMr. Sam Behrmannから、N 558(添付資料3)に基づいて次のとおり報告があり、了承した。
(1)WG5で、審議中の「船外機関係規格のWGの新設及びコンベナーの引受け」について、再度日本が引き受けられないかを確認する発言があり、日本としては船外機関係のWGは新設する必要はないと考えている旨の回答をした。ただし、船外機関係の規格が審議されることになった場合には、プロジェクトリーダとして協力することは可能である旨発言した。本件は、船外機の主要生産国の一つであるUSA代表(NMMA)が再度持ち帰って検討することとなった。
(2)ISO 8665, Power measurements and declarationsについては、ISO/TC 70で作成作業中のISO 15550(出力の測定方法と評価に関する通則)をコアスタンダードとしたサテライトスタンダードとして作成中。
(3)ISO 8469 Non fire-resistant fuel hosesの見直しに関しては、DIS 7840 Fire-resistant fuel hosesとの整合を図ることとなった。
(4)ISO 16147, Inboard-mounted-engine fuel and electrical componentsについては、発行前の諸作業がISO中央事務局で終了したが、現在、CENコンサルタントの評価中であり、まだ発行されていない。
 
5.6.4 WG7:操だ装置
 アメリカ代表から、DlS 8847 Steering gear - Wire rope and pulley systemsの審議期間がISO規定に対してオーバーし、自動的にキャンセルされたので、再度提案(継続)手続きをすることとなった旨説明があった。
 また、コンピュータを利用した電気式操だ装置の新規提案がアメリカからあり、素案をつけて投票にかかることとなった。
 
5.6.5 WG9:舟艇の主要寸法及び船体の識別
 WGコンベナーのMr. F. Hartzから、N561(添付資料 4)に基づいて報告があり了承した。
 
(1)FDIS 8666, Principal data;
 FDISの投票中。
(2)CD 10087, Hull identification - Coding system;
 アメリカ代表から、USCGがISO規格に従って、製造業者識別記号(3桁)の前に国名記号(2桁)を了承した旨説明があった。(後刻、資料入手済み)
(3)FDIS 14945, Builder's plate;
 本件は、RCD(レクリエーショナルクラフトダイレクティブ)の適用規格。FDIS投票を各国に回章したが、RCDの要求に適合しない規定があることが判明したため、ISO/CSに連絡のうえ、投票をキャンセルした。RCDに適合する修正案を作成のうえ、FDIS再投票予定。
(4)ISO 14946, Maximum load capacity;
 本件は、RCD(レクリエーショナルクラフトダイレクティブ)の適用規格。ISO規格が、2001年9月に発行済み。
 
5.6.6 WG10:電気設備
(1)WGコンベナーのMr. R. E. Lambrechtから、N568(添付資料5)に基づいて報告があり了承した。
 
(2)ISO 13297交流電気設備及びISO 10133直流電気設備の国際規格に対し、IEC/TC 18で作成中のプレジャーボート電気設備全般の規格案(適用範囲:船体の長さ50m以下又は500G/T以下。電圧と交流・直流で3種に分類)に統合・一本化したい旨の説明がコンベナーからあったが、既に発行されている点、CEN規格にも採用されている点などから否定的な意見が強かった。ただし統合案は、WGメンバーに回覧し、意見照会後再検討することとなった。
 
5.6.7 WG11:海水コック及び貫通金物
 WGコンベナーのMr. F. Hartzから、N563(添付資料4)に基づいて報告があり了承した。
(1)FDIS 9093-2, Seacocks and through-hull fittings, Part2: Non-metallic;
 2002年8月を目標に投票中。
(2)ISO 9093-1, Seacocks and through-hull fittings, Part1: Metallic;
 Part2との兼ね合いから、改正作業を始める予定。
(3)FDIS 15083, Bilge pumping systems;
 FDIS投票準備中。(中央事務局へ送付済み)
 
5.6.8 WG12:防火
 WGコンベナーのMr. F. Hartzから、N564(添付資料4)に基づいて報告があり了承した。
(1)DIS 9094-1, Fire protection - Part 1: Craft with a hull length up to and including 15m;
 及びDIS 9094-2, Fire protection - Part 2: Craft with a hull length of over 15mは、CENからのターゲットデイに基づき制定後、統一規格化作業に着手する予定。
 
5.6.9 WG13:シンボル
 コンベナーのMr. Sam Behrmannから、N565(添付資料6)に基づいて報告があり了承した。
(1)FDIS 11192, Graphical symbolsは、規格中のシンボルの登録番号に関し生じた問題から、TC 145/SC 3Secre.に整合に関する意見提出を行い、この検討結果を待っている旨の説明があった。これに対して、Mr.AbramからTC 145/SC 3Secre.が最近交代し、再度調整中との報告があった。
 
5.6.10 WG14:個人用安全器具(CEN/TC 162/WG6:ライフジャケットとのジョイント会議)
(1)N566(添付資料7)に基づいて、審議中のprEN ISO12402パート1〜10は、全て投票中。
(2)DISにはSOLAS要求のsea going shipタイプが含まれており、IMOと連携をとるため、TC 8/SC 1とジョイントしてはどうかとのISO/CSの意見があったが、TC 188としてはあくまでプレジャー用として対応しながら、IMOに理解を求めたいとの意向が採用された。(主として、使用勝手とコストの関係で大形船と異なる)
(3)FDIS 15027 Part1〜3, Immersion suits;
 ISO規格が、2002年3月に発行された。







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