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1-2 米国のエネルギー消費
 
 米国のエネルギー消費においては、石油が主要エネルギー源であり、2001年の米国エネルギー総消費量(BTUベース)の40%近くを占めている。第2位には天然ガスと石炭がそれぞれ約23%で並び、原子力発電は消費エネルギーの8.5%で第4位、水力発電、その他の回復可能なエネルギー源が残りの6.3%を占めている。
 
2001年の米国のエネルギー消費量
(千兆 BTU)
エネルギー源 消費量 割合(%)
石炭 21.800 22.6
天然ガス 22.005 22.8
石油 38.333 39.8
原子力発電 8.167 8.5
水力 2.313 2.4
木材、廃物、アルコール 3.342 3.5
地熱 0.312 0.3
太陽、風力 0.131 0.1
合計 96.403 100.0
出典: 米国エネルギー省
 
 過去数十年間に、米国の消費エネルギー源には大きな変化が見られる。まず、石油とガスがエネルギー総消費量に占める割合は減少している。1973年にエネルギー総消費量の46%を占めていた石油は、2001年には40%弱に落ち込んでいる。同様に天然ガスがエネルギー総消費量に占める割合は、1973年の29.7%から2001年には22.8%に減少した。水力発電によるエネルギー消費量も1973年の4%から2001年には2.5%に減少している。
 一方、石炭、原子力発電、回復可能なエネルギー源からのエネルギー消費量は増加している。石炭が米国エネルギー消費に占める割合は過去数十年間に大幅に増大した。1973年には石炭は米国エネルギー消費総量の約17%を占めていたが、2001年には22.6%に増加している。原子力発電もまた1973年の1.2%から2001年には8.5%に増加している。しかし、原子力発電からのエネルギー消費増の大部分は1990年代半ば以前のものであり、それ以降はさほど伸びていない。回復可能なエネルギー源を利用したエネルギー消費は1973年にはエネルギー総消費量の2%であったが、現在は約4%を占める。
 
米国におけるエネルギー消費源の変化
  BTU総消費量に占める割合
エネルギー源 1973 2001 変化
増加      
原子力発電 1/ 1.2 8.5 +7.3.
石炭 17.1 22.6 5.5
木材、廃物、アルコール 2 3.5 1.5
地熱 3/ 0.3 0.3
太陽、風力 3/ 0.1 0.1
減少      
天然ガス 29.7 22.8 -6.9
石油 2/ 46 39.8 -6.2
水力発電 4 2.5 -1.5
合計 100 100  
出典: 米国エネルギー省
 
米国エネルギー生産及び消費源
・・・1973・・・
(拡大画面:10KB)
 
・・・2001・・・
(拡大画面:10KB)
 

注:
1/
米国における原子力発電消費の増加の大部分は1973年から1995年の間に起こったものであり、それ以降はほとんど成長していない。
 
2/
原油及び液化天然ガス製品によるエネルギーを含む
 
3/
0.1%未満







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