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(2)サービス圏域
 カミーリヤバスは、毎日コースと週1コースの系統から構成されており、全体的にみると、路線バスにはない路線もあり、マイクロバス2台で運行しているにもかかわらず、路線バスよりも広い地域を網羅されている。(次頁図表2−9参照)。
 しかし、毎日コースは3路線しかなく、この路線の圏域以外は、週1回コースの圏域であるため、多くの圏域が実質的に週1回だけのサービスにとどまっている。また、バス停の間隔も、路線バスのそれと比べると広いため、路線は走ってはいるがバス停へのアクセスが悪い圏域もある。
 一方で、週1回コースによっては毎日コースと重なる区間もあり、曜日によっては毎日コース、週1回コースの両方が停まるバス停もある。
 
(3)利用状況
 平成13(2001)年度の福祉バスの延利用者数は33,090人で、平成12(2000)年度に比べて14ポイント減少している。全体的に減少しているが、毎日コースの筑紫コース、週1コースの山口コース、筑紫コース、山家コースは増加している。1日あたりのカミーリヤバスの延べ利用者数は、約110人である。
 次に、平成13(2001)年度のそれぞれの路線の1日や1便あたりの利用者数をみると、毎日コースの二日市・山口コースが1日あたりの利用者数、及び1便あたりの利用者数が多い。他に1便あたりの利用者数が多いのは、週1コースの二日市Iコース、御笠コース、筑紫コースとなっている。毎日コースである御笠・山家コース、筑紫コースは、1便あたりの利用者数はあまり多くない。
 
図表2−8 カミーリヤバスの延利用者数
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資料: 筑紫野市総合保険センター
6日/週、50週/年で計算
※1 週1コースの二日市Iコース、二日市IIコース、御笠コース、山口コース、筑紫コースについては、2路線あわせた形で表示
※2 週1コースの二日市Iコース、二日市IIコース、御笠コース、山口コース、筑紫コースについては、路線数、便数で除して表示
 
図2−9 福祉バスの路線及びバス停からの利用圏域
(拡大画面:207KB)
 
3. スクールバス等
 本市には、現在小学校が11校あり、その内の3校は小学校区が広く、学区内には児童の通学中の安全が懸念される地域や公共交通機関が不便とされる地域もある。そうした地域についてはスクールバスや児童搬送用タクシーの運行、路線バスの維持やバス通学費の補助を行うことにより、児童の安全や通学手段を確保している。
 
図表2−10 スクールバス等の概要
  馬市地区児童搬送用タクシー 天山スクールバス 路線バスの維持
導入地域と小学校 馬市地区と筑紫東小学校 天山地区と阿志岐小学校 本道寺〜柚須原地区と吉木小学校
導入経験 筑紫東小学校への通学途中に国道200号バイパスがあるが、歩道の整備がされてなく、児童の通学中の安全を図るために導入 天山地区から阿志岐小学校までは農地が広がり、道路の幅員も狭いにもか変わらず通行車両が多い。児童の通学途中の安全を図るために導入 以前吉木小学校への統廃合をする際に、保護者から児童の通学の交通手段である本道寺〜柚須原間の路線バスの存続維持が条件とされたため
本数 朝2台、夕1台(学童保育利用者を除くため) 朝2回、夕2回  
時間帯 始業時間および下校時刻に合わせて 朝:1号車7:40発、2号車8:00発  
    夕:だいたい15:30位  
路線 登校時:馬市公民館〜新津古橋 別紙 西鉄二日市〜吉木〜本道寺〜柚須原の通常路線バス
  下校時:新津古橋〜馬市公民館    
利用者数 6名 31名  
経費 990円×3台×登校日 バス整備管理者研修テキスト代2,000円 年間一定3,000千円の補助
マイクロバス燃料費93,600円
法定点検車検代250,000円
車検代行手数料25,000円
自賠責保険料60,650円
スクールバス運行業務委託料1,468,339円
マイクロバス重量税44,100円
契約期間 単年度契約(更新) 単年度契約(更新)  
 
図表2−11 スクールバス導入地区図
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