日本財団 図書館


拠点施設について
【各施設に共通する必要な工夫】
●メディアを活用したPR強化(町内CATVや新聞、テレビなど)
●道路、駐車場の整備
●駅前からの巡回バスの運行
●特別展示展の充実
●採算性を重視し、特産品直売所や郷土料理店、若者向けの店などの設置
●町民へ施設利用機会を多くする(招待や割引など優先する)
●きめ細やかな接客で応対
●イベントとのタイアップ、旅行業者とタイアップしてツアーを実施
●案内板、道しるべの設置
●案内人の養成(ボランティアの育成)
●展示の目玉の開発、発見
●集客力を高め、利用料収入を上げ、財政負担を軽減
 
<町内外の人が訪れ、地域に根づくための工夫:三分一湧水周辺地区>
●多目的施設との併用(「道の駅」としての機能や広い公園を併設など)
●清潔な施設づくり(環境に配慮したトイレなど)
●湧水の水源、水質確保
●子どもの遊び場(安全な遊具)の設置
●持参した弁当などを食べることができるスペースの確保や湯茶の無料サービス
●記念スタンプの設置
●テーマパークではなく、自然環境保護学習・啓蒙を目的とした施設
 
<町内外の人が訪れ、地域に根づくための工夫:清春地区>
●自然公園のイメージづくり
●資料館や学習館は芸術との関係強化
●町民のアイデンティティを確認するための施設づくり
●芸術の拠点とするため、情緒ある景観の維持
●郷土資料館、清春ふるさと学習館、清春芸術村が連携した企画展の開催
●道路案内板には公的施設でなくとも清春芸術村も標記する
●芸術家との交流イベント
 
<町内外の人が訪れ、地域に根づくための工夫:オオムラサキセンター>
●第三者の意見の取り入れ、専門職員の設置
●立木に名札をつけて来場者に施設への愛着心を持たせる
●県内全小・中学生が訪問できるよう、県教育委員会への働きかけ、近隣町村の学校へのPR、総合学習への活用
●体験教室の充実(常時体験できるような施設づくり)
●住民と観光客が交流をもてる体験プログラムの実施
●オオムラサキの保護、繁殖。利用者への見せ方の工夫
(年間通じて見られるようにする。逆に季節毎の姿を公開するなど)
●公民館活動との連携強化
●HPの充実、オリジナルメールマガジンによる情報提供
 
【その他】
●文化施設が少ない、周辺とレベルを比べると最低ライン。
●清春芸術村などへの親しみがわかない
●オオムラサキセンターはよく工夫していて頑張っている、町内にこうした施設がいくつかできて、地域住民がそれを真似たり利用しようとする発想が出てくれば、町と住民とが協働で手作りの町をつくることができるのではないか。
 
環境について
<別荘地化による影響、変化>
●町への経済効果
●広い人的交流により町民の視野が広がる
●住民としての自覚を高める必要が出てきている。
●馴れ合いでの解決より法律・規則に沿った進め方になってきている
●行政に対して具体的な質問に答えるため十分な準備、対応能力が必要となってきている
●昔からの風習、習慣が失われつつあり、従来からの信頼関係が崩壊しつつある。
●子育て、教育への関心が高まっており、新住民の現場への人材活用を期待できる
●退職者の移住が多く、人口が増えても税収増とならず町財政に負担となっている
●地域に馴染まない人もおり、従来からの住民とのトラブルも起こっている。孤立した移住者が出てきている
●身勝手さが目立ち、行政へ対する不満も多い。
●別荘地ではゴミ収集を全面委託して行っている。泉郷では独自収集を行っている。
 
【今後必要と思われる取組】
●行政が別荘移住者を査定する制度
●個人所有と言っても行政が介入、規制し、開発や分譲は計画的に行なう
●環境保全を目的に開発許可制の導入
●相互理解が必要であり、新旧住民が一体となれるイベントの実施
●環境破壊、山火事などへの対策
●全町公園化構想のみでなく、意識も同時に推進
 
<自然景観、眺望・環境を維持するための取組>
●景観や環境についての条例や規則設置
●都市計画策定や建築物の高さ、色(壁、屋根)規制などで街並みの景観統一
●新税の検討
●住宅開発の規制、別荘の計画的な建設
●道路・河川整備
●町民全員が参加できる環境活動、環境意識の啓発運動
●原生林、里山の復活・保全運動
●ごみ問題対策、産業廃棄物処理の安全管理
●景観、眺望の良いところを地域指定する、保護区域の設置
●松食い虫対策
 
広域について
<周辺自治体との優位点>
●下水道の普及が進んでいる
●犯罪、事故が少ない
●県有林が多いため、自然環境が保たれている
●公共施設や高齢者施設、医療施設が充実している
●交通機能が充実している(3つのJR駅、高速道路インターチェンジなど)
●教育・文化面での施設が充実している(高校・農業大学など)
●水源(湧水)
●画一ではない特徴ある施設、実用的建物が多い(学童施設など)
●国、県、民間施設が多い
●長坂・高根インター周辺が商業集積されつつある
●財政状況(借金が少ない)
●首長や行政職員の質が高い
●県北部の中心地である
 
<周辺自治体で魅力的なもの>
●高根町、大泉村の図書館は蔵書が豊富。大泉村の泉フレンドパークの八ヶ岳大泉図書館は夜間貸し出し(部分開館)を行なっている。
●大泉村は減反した田圃にそばを植えしており、ソフト・ハード面一帯となってアピールしている
●高根町の地域産業(農業)育成
●高根町「ふれあい交流会館」
●高根町清里周辺(道路沿いの花、駅前オブジェ、レトロバス)
●高根町清里、河口湖のイルミネーション
●高根町清里「花パーク」
●高根町はスキー場や牧場、各種施設が整っており、一年中行楽を楽しめる
●須玉町の「おいしい学校」は集客力が高い
●県営牧場
●小淵沢町の「八ヶ岳リゾートアウトレット」
●「スパティオ小淵沢」
●白州町の水
●白州町の道の駅は名水と観光レクリエーションをうまく結ぴつけている
●桃祭(石和町温泉桃の花祭り、一宮町など)
●周辺地域は同レベルで差がない
 
<参考となりえる他自治体事例>
●北海道虻田郡京極町(人口3500人)。定住化事業を行なっており、町が個人の遊休地を買い上げ、住宅用地として分譲している(平成13年度で、45区画作り42区画販売)。Uターンの人々、新住民の定着に効果が出ている。また、ふきだし公園(湧水公園)では年間100万人の来場者があり、公設民営で行なっている。
 
その他
【まちづくりへの住民の参加】
●町で魅力的な行事をするためには、町民全員にアンケートを行なうべき
●アンケートなども必要だが、日常的に区の定例会などに出席し、広く住民の意見を聞く必要がある(出席者は職員の誰でも良いと思う)。
●教育委員会の人選をはじめ、住民を中心とした場での役員の選出を行って欲しい。
 
【行政への期待、要望など】
●行政は質の高い社会を目指し、住民一人一人の質的向上に努めてほしい
●レトロ調、未来都市型など、まちづくりの長期的なコンセプトを持って欲しい。
●ハード面の整備は完了したといってもいいと思うので、今後はソフト事業に力を入れるべき
 
【提案】
●どこの家庭でも昭和40年頃まではそばを打っていた。周辺町村と連携し、広域的に「長坂そば街道」としてアピールしてはどうか。空き店舗の活用も検討できるのではないか。
●今年のオオムラサキマラソンには町内の小学生は全員参加としたため、1200名の参加者。(親を巻き込んで参加者が増加した)。
●里山や農山村と都市との交流事業などにより、過疎の村に交流の輪が開ける。
●農地規制をはずしやすくし、土地の有効活用を図る
 
【その他課題】
●高齢独身者の増加
●税金滞納者が年々増加傾向
●ゴミの不法投棄
 
【合併に関して】
●町村合併により良い方向に向かうことを望む
●合併後の行政臨時職員の雇用について、検討が必要。(町には現在170名ほどの臨時職員がいる)
●都市計画区域指定の話があるが、合併後に7町村を指定して進めるべき。
●甲陽高校、甲陽病院は、新市と小淵沢町との組合立となる。







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