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3−4. 心理面の結果
3−4−1. 問診:生活習慣
■普段からこまめに動く
 
図 普段からこまめに動く(トレ群)
 
図 普段からこまめに動く(非トレ群)
 
 「普段からこまめによく動いているか」を運動講座実施前と実施後の問診でたずねたところ、トレーニング群に明らかな差が認められ(P<0.05)、トレーニング者が3ヵ月の運動講座実施後こまめに動くようになり、生活習慣に変化のあったことが確認できた。
 
■腰・背中の痛み
 
図 腰・背中の痛み(トレ群)
 
図 腰・背中の痛み(非トレ群)
 
 「腰や背中に痛みはありますか」と運動講座実施前と実施後の問診でたずねたところ、トレーニング群に明らかな差が認められ(P<0.05)、3ヵ月の運動後、トレーニング者に腰・背中の痛みを訴える者の割合が低下したことが確認できた。
 
■腕・肩や首すじの痛みやコリ
 
図 腕・肩や首すじの痛みやコリ(トレ群)
 
図 腕・肩や首すじの痛みやコリ(非トレ群)
 
 運動講座開始前の問診において、「腕・肩や首すじの痛みやコリはありますか」とたずねたところ、両群間に明らかな差は認められなかったが、3ヵ月の運動講座実施後、トレーニング群では痛みを訴える者の割合はやや減り、非トレーニング群では痛みを訴える者が増えた。
 
3−4−2. 問診:動作自信
■階段の昇り降り/デコボコした地面を歩く
 
図 動作自信:階段の昇り降り(トレ群)
 
図 動作自信:階段の昇り降り(非トレ群)
 
図 動作自信:デコボコ地面を歩く(トレ群)
 
図 動作自信:デコボコ地面を歩く(非トレ群)
 
 運動講座開始前の問診において、動作自信の2項目において両群間に明らかな差は認められなかったが、3ヵ月の運動講座実施後、トレーニング群では「全く自信がない」という者が1名もいなくなった。
 
3−5. メディカル面(身体特性・血液性状)の結果
■BMI(体格指数)
 
図 BMI(体格指数)
 
 非トレーニング群では3ヵ月前に比べて明らかに肥満度の指標であるBMI(体格指数)の値が増えたが(P<0.05)、トレーニング群では3ヵ月前と比べてほとんど差がなかった。
 
■尿酸
 
図 骨密度
 
 尿酸値(血液性状)については非トレーニング群では3ヵ月前と比べて明らかに値が増加したが(P<0.05)、トレーニング群ではほとんど差がなかった。
 
■骨密度
 
図 骨密度
 
 トレーニング群・非トレーニング群ともに3ヵ月前と比べて骨密度量が明らかに増加した(P<0.01)。
 ただし、今回使用した測定機器の特性上、温度の影響が少なからず出るため、測定時〔9月、12月〕の気温の変化も考慮する必要があるだろう。







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