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【参加者C】 先ほどの、原子爆弾のことなのですが、先生がおっしゃったとおり、調べる方法がなければ仕方がない。一つだけ非常に困る国がイスラエルだろうと思うんです。イラクとやって、ロケットなり、あるいはだれかが持ってきた自爆テロでやられたわけですから、恐らくイスラエルは報復に出るでしょう。私はイスラエルとアメリカの関係がよくわからないのですが、あれだけヒステリックにつぶさなければいけないなどと言っていると、見ていると、イスラエルのロビーというのはアメリカで余程強いのかなと思います。その辺の可能性があるのではないかという気がするのですが、いかがなものでしょうか。
【佐々木】 ハルセルという人でしたか、女の人が書いたのですが、大分古い本なのですが、たしか『核戦争を望む人たち』というタイトルだったと思います。アメリカのいろいろなキリスト教団体があって、そのボーン・アゲイン教会というところらしいのですが、そこにもぐりこんだら、聖書に書いてあることが現実の社会で実現することが理想であり、それを助けることはクリスチャンとして最も敬虔なあかしである。したがって、中東で核戦争を起こすべきである。そのためにはイスラエルにサポートを送ることであるということで、ユダヤ教徒やイスラエルが好きではないけれども一生懸命イスラエルに対して金を送っている団体があると聞いたんです。
 だから、今、アメリカの政権がユダヤ人の強い影響によって動かされていることも、それは一つの要素かもしれません。だけどもう一つは、今までずっと長く言われてきたのですが、アラブの中枢にイスラエルという敵性国家を置くことが、大量の兵器を売るマーケットとして永久に続くであろうし、アラブの統一が乱れるであろうということがあると思うんです。もう一つは、今申し上げたように、つまりは最終戦争をあそこでさせるということがあるかもしれません。ただ、僕は、いわゆるジューイッシュの大陰謀なんていうことをよく言われるが、彼らは非常に弱い立場であるゆえに、デリケートで情報に非常にさとくて行動が早いということは認めるけど、彼らがキャスティングボードを握っているとは僕は思いません。
 例えば日本の中でも、いろいろなマイノリティの人たちがいる。その人たちが非常に強い主張をします。だけども、実際は日本人というのは非常に嫌な人種で、にやにや笑いながら「ばかやろうが、何言ってやがるんだ」と口に出さないだけのことです。それと同じなのが実はアメリカ社会にもあるのではないかと思います。
【日下】 ありがとうございました。
 私はブッシュさんは、夏休みかどうか知りませんが、新世界戦略を一生懸命つくっていると思います。その新世界戦略の中で、イスラエルとアラブをどうするかというのを、いずれ間もなく発表するのだろう。それは戦争をやるというのかもわからないし、しばらく時間稼ぎになるようなものかもわからない。今はそんなことでありまして、それが表面化したときはどうかまたお集まりいただきたいと思います。
 ありがとうございました。







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