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4. 委員会審議の概要
4.1 委員会
 
(平成13年度)
 委員会を2回開催し、RORO旅客船の安全対策を精力的に検討するIMOの動向に呼応し、耐衝撃性を具備した2形式(水平偏波及び円偏波)の救命いかだ艤装用のSARTを試作し、いかだへの艤装方策を確立した。(1ヵ年事業)
 併せて小型船舶用救命胴衣の常時着用化を踏まえ、救命胴衣への装着に適した胴衣装着用SARTの具現化方策を検討、審議した。
(平成14年度)
第1回委員会
a. 最終年度の救命胴衣着用SARTの調査研究に関し、次の事業計画が確認された。
(1)胴衣装着用SARTの組立及び実海域におけるレーダによる視認性評価試験
(2)更に小型、低兼価方策を追求した携帯型SARTの試作及び実海域におけるレーダによる視認性評価試験
※(携帯型SART)船舶用レーダによる探知可能範囲を約1マイルと想定したSART
第2回委員会
a. 胴衣用SART作業部会長から、部会における検討、審議の概要が報告された。
b. 最終報告書の内容を審議、決定した。
 
(平成13年度)
 作業部会を5回開催し、耐衝撃性を具備した2形式(水平偏波及び円偏波)の救命いかだ艤装用のSARTを検討、試作し、膨脹式自己復原型救命いかだ(2台)天幕頂部に艤装して、水面高24mからの投下試験を成功裏に終了し、報告書(中間)原案を取り纏めた。(1ヵ年事業)
 
(平成13年度)
 作業部会を6回開催し、現行SART電気部モジュールの採用をベースとし、24時間待受け、4時間応答動作を基準とする胴衣装着用SART筐体の検討、試作(タバコ箱大形状)及びアンテナの小型化に関し、各種形状のアンテナを試作、評価し、報告書(中間)原案を取り纏めた。
 併せて、次年度の事業計画に関連し、更に小型、低兼価を追求した携帯型SARTの具現化のあり方について検討した。
(平成14年度)
第1回作業部会
a. 最終年度の具体的な事業の実施内容を次のとおりとした。
胴衣装着用SART
(1)胴衣装着用SARTの試作及び前年度試作アンテナの改良
(2)実海面試験要領の策定及び関係機関への支援要請並びに実験局開設に係る免許申請
携帯型SART
(1)性能要件の策定及び試作
(2)性能試験実施方法の策定及び実海面試験
 
第2回作業部会
a. 胴衣装着用SARTに関し、胴衣への装着方法の検討及び実海面の試験に関し、候補地等を提案、検討した。
b. 携帯型SARTに関し、基本的な性能要件を論議、検討し、次のとおりとした。
(1)掃引周波数帯は、9320MHz〜9500MHzとする。
(2)等価等方輻射電力は10mWとする。
(3)実効受信感度は−35dBm程度とする。
 
第3回作業部会
a. 胴衣装着用SARTに関し、実海面試験用の人形ダミーが提案される等胴衣を含め具体的な試験方法を論議、検討した。併せて、試験海域について論議、検討し、駿河湾及び霞ヶ浦を適地とした。
b. 携帯型SARTに関し、マイクロ波部の構造及び送受信制御回路の構成等について、論議、検討し、試作を開始することにした。
 
第4回作業部会
a. 胴衣装着用SARTに関し、実海面試験実施要領(案)をもとに、具体的な試験の実施方法等を論議、検討し、試験実施要領を策定した。
b. 携帯型SARTに関し、試作の進捗状況について論議、検討した。
 
―胴衣装着用SART実海面試験(駿河湾)―
(平成14年11月1日)
 
第5回作業部会
a. 胴衣装着用SARTに関し、実海面試験の結果を論議、検討し、次回委員会に向け報告書取り纏め原案を検討した。
b. 携帯型SARTに関し、試作の進捗状況及び研究室レベルの試験結果を論議、検討した。併せて、実海面(霞ヶ浦)における試験実施計画について検討した。
 
―携帯型SARTの実海面試験(霞ヶ浦)―
(平成15年2月16日)
 
第6回作業部会
a. 胴衣装着用SARTの実海面試験結果について、次回委員会向けの報告書原案を取り纏めた。
b. 携帯型SARTに関し、試験結果の報告及び次回委員会向けの報告書原案を取り纏めた。







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