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10−3 平成14年度調査概要
(1)鉄道を中心とする交通の現状分析
a)利用者アンケート及び交通に関わる意見募集
 利用者から寄せられたアンケート、意見によると、「バリアフリー化」や「乗り継ぎ改善」への要望が相対的に多く、また、運賃への関心が高くなっている。
 
表 10−3−1 利用者アンケート、意見募集の記述項目(H14年5月実施)
大項目  小項目  (件数) 
アンケート 意見募集
輸送力増強 運行本数増 120 9
複線化 9 3
電化 1 0
高速化 48 8
乗り継ぎ利便 ダイヤ改善 200 37
相互直通運転化 13 12
接続利便 137 17
新線等 新線建設 7 48
路面電車、LRT等整備 3 12
既存路線延長 4 12
運賃 値下げ 468 29
割引、均一料金 168 22
カード共通化 201 20
施設整備 車両(バリアフリー) 79 19
車両(改良) 421 64
駅施設(バリアフリー) 429 87
駅施設(改良) 395 50
アクセス施設整備 121 33
新駅設置 2 8
 
●利用者からみた課題
○新たなニーズへの対応(郊外路線の速達性向上、バリアフリー化 等)
○鉄道の質的サービスの向上(最混雑時間の速達性向上 等)
○輸送のシームレス化(相互直通運転化、ダイヤ調整、乗り継ぎ運賃 等)
 
b)鉄道需要の影響要因に関する定量的分析
 鉄道需要に影響を与える要因として、以下の3つの視点から定量的な考察を行い、鉄道需要が低迷している要因分析と今後の検討課題に関する考察を行った。
1. 社会経済情勢の変化
○通勤需要の減少傾向
○常住人口・従業人口の外延化
○大都市周辺部の高齢化の進展
○人口の都心回帰の進展
○経済情勢と交通需要の密接な関連性
○生活スタイルの変化→余暇時間の増大、通勤通学需要の減少
 
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図 10−3−1   常住人口の増加率(H7→H12)
資料:国勢調査
 
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図 10−3−2   行動の種類別生活時間の推移(15歳以上)(時. 分)
資料:社会生活基本調査
 
図 10−3−3   近畿域内総生産と鉄道需要との関係
資料:都市交通年報、県民経済計算年報及び長期遡及推計県民経済計算報告
 
2. 交通手段の使われ方の変化
○女性、高齢者において免許保有率の急激な増加がみられる。
○都市圏郊外部を中心とする免許・自動車保有率の急激な増加がみられる。特に女性や高齢者の自動車利用が急激に増加している。
○郊外部において道路整備が着実に進捗し、鉄道整備は地下鉄等の都市内を中心に行われたことなどを背景として、郊外部においては自動車交通が急増し、都心部の一部ODにおいては鉄道利用の増加がみられる。
 
図 10−3−4   免許保有率(京阪神都市圏)の推移
資料:第2回〜4回京阪神都市圏パーソントリップ調査
 
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図 10−3−5   京阪神交通圏交通手段別輸送人員の推移
資料:都市交通年報
 
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図 10−3−6   免許保有率((上)平成2年、(下)平成12年)
資料:第3回、第4回京阪神都市圏パーソントリップ調査
 
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図 10−3−7   交通手段分担率の上昇率(平成2年〜平成12年)((上)自動車、(下)鉄道)
資料:第3回、第4回京阪神都市圏パーソントリップ調査
 
3. 土地利用の変化
○学研都市、北摂地域、滋賀南部地域等において大規模開発が進展している。
○都市圏郊外部において大規模商業施設の立地が進展している。
○通勤OD分布が滋賀南部、神戸南部等都市郊外部において増加している。
 
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図 10−3−8   小売業事業所/1店舗単位当たりの床面積の伸び
資料:商業統計
 
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図 10−3−9   通勤流動の伸び(H2→H12)
資料:国勢調査
 
○神戸南部等では鉄道OD交通量が増加し、大阪市関連ODは減少している。
○通勤流動、自動車OD交通量の関係から、自動車利用に有利な土地利用への転換が進んでいることが伺える。
 
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図 10−3−10   鉄道/自動車利用OD交通量の増減((上)鉄道(下)自動車)
資料:第3回、第4回京阪神都市圏パーソントリップ調査







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