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あとがき
 河川の活用にあたっては河川内を航行する船舶が安全にして効率的な運航がなされることが夫前提である。今回モデルとした荒川、隅田川における水域環境、航行規定、航行標識、航行上の留意点等の調査において、許容される船型、喫水等をはじめ安全な運航のための運航者が留意すべき事項の整理等を行った。特に、船舶が河川航行を行う場合には橋梁下高さ、橋梁下可航幅、橋梁による死免影響、水深分布の掌握と余裕水深の確保、及び曲折した水路での操船等制約条件が多いため運航には水域環境を踏まえた操船技量が要求される。地震発災時及びモーダルシフトにおける河川の活用を行う場合においても、船舶が安全に河川内を航行出来ることが原点であることより、運航者の河川内水域環境への精通と安全な運航技術の育成が必要となる。
 本報告書は、このような観点から行った調査研究の結果を纏めたものである。
 関係各位からのご指導、ご協力につき深謝申上げるとともに、関係機関での河川の活用策の検討の一助となることを念願する次第である。
 
平成15年3月
社団法人 日本海難防止協会







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