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私はこう考える【北朝鮮について】

 事業名 組織運営と事業開発に関する調査研究
 団体名 日本財団(The Nippon Foundation  


毎日新聞大阪朝刊 1997年11月8日
8日、日本人配偶者が里帰り 肉親たち、思いは複雑
 
 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に住む日本人配偶者の女性15人が8日、里帰りする。10日には肉親との対面で出身地などに向かう予定だが、再会を心待ちする人がいる一方で、「もう忘れたい」と面会を拒否する人も。日本と朝鮮半島のこれまでの歴史を背景に必ずしも歓迎一色ではない。関西在住の肉親のさまざまな思いを聞いた。
 「思いは、この36年で燃やし尽くした。会うつもりはない」。
橋本紀美枝(朝鮮名ソ・ボンミョン)さん(57)の肉親の一人(81)=大阪府在住=は絞り出すような声で話した。面会は拒否、住所も教えないよう厚生省に伝えている。
 紀美枝さんが北朝鮮に渡ったのは1961年ごろ。この肉親は、行方不明になったと思い、警察などに何度も足を運んだという。紀美枝さんが在日朝鮮人の男性と「兄妹」と称して帰還船に乗ったのが分かったのは、船が北朝鮮に渡って数カ月後だった。
 家族で相談。「もう忘れよう」と決め、写真などをすべて焼き捨てた。「これまで何の連絡もせずに、今になって『会いたい』なんて」
 60年ごろ、北朝鮮に渡った青山扶佐子(シン・スクヨン)さん(59)を迎える弟(53)=大阪市在住=は、姉の里帰りに感謝している。里帰りの報道がきっかけで、10年前から音信不通の兄と連絡が取れたからだ。
 弟は当初、自分一人で姉を受け入れようと考えていた。「北朝鮮に肉親がいるのが知れると親せきに迷惑がかかるかもしれない」との思いがあった。
 しかし、兄の子どもたちは「北朝鮮に親せきがいるなんてすごいやんか」と素直に喜んだという。結局、姉との面会場面なども、ある程度マスコミに公表するつもりだ。
 「昔のことをとやかく言っても意味がない。里帰りできたのに“隠密行動”ばかりでは、今後の里帰りに影響する」と弟の考えは大きく変わった。
 高木常子(チョン・サンスク)さん(59)の父(84)=大阪府在住=は面会を希望しているとされるが、家族は「(この問題では)そっとしておいてほしい」と話す。60年に北朝鮮に渡って以来、37年ぶりの娘との対面を待ち望む一方で、世間の目をはばかっているのか、複雑な心境がのぞく。【山内雅史】       
 
 
 
 
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