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青森県剣道道場連盟
会長 小倉康碩
 
 本日、ここに、第25回県下少年剣道錬成大会兼全国大会県予選会を多くの皆さんに、お集まり頂き、このように盛大に開催することができ本当に嬉しく思っております。また関係各位より開催につき、多大な御厚意と御協力を賜り心から感謝と御礼を申し上げます。
 さて、選手の皆様方には剣道を通じて、いろいろな悩みごとや辛いことに出会い、今もなお不安感を持ち続けていることと思います。
 達観の不動心で心気力一致の打突を望み、気剣体一致を有効打突とする試合に参加し、日常剣道を学んでいると、明鏡止水とか、むずかしい言葉を聞くことがあります。この中の水に興味がありませんか。
 陽明学の創始者、王陽明が伝えたといわれる「水五則」。戦国時代の智将、黒田如水がこれを信条とし、豊臣秀吉から難事を相談されると、たちどころに答えを出したという。
 この「水五則」を簡単に述べてみましょう。
1 自ら活動して他を動かすは水なり。
2 障害にあって激しく勢いを百倍するは水なり。
3 常に進路を求めて止まざるは水なり。
4 他の汚れを洗い、清潔さを保っているは水なり。
5 海をみたし、雲となり雨に変じ、雪に化しても、もとは水なり。
どうですか、現在の不安感に負けずに生きる、心の在り方を示していると思いませんか。
 水と自分を関係づけて、今日の試合に一所懸命とりくみ、悠々自適な将来に向かって、一生懸命、剣道に励まれることを御期待申し上げまして、私の挨拶といたします。








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