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ご挨拶 祝辞
ご挨拶
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(財)全日本剣道道場連盟
元 文部大臣
会長 松永 光
 
第19回全日本剣道道場対抗優勝大会並びに全日本小・中学生女子個人選抜錬成大会が関係各位の皆様のご支援と茨城県剣道道場連盟の主管により、鹿嶋市において盛大に開催されますことは私の大きな喜びとするところであります。
昭和38年、30有余の同志により発会いたしました本連盟は、その後その趣旨に賛同する同志相集まり二千会員道場を擁する団体となりました。連盟発足と時をほぼ同じく開催した全日本少年剣道錬成大会もお蔭様で36回を迎えて、去る7月25・26の両日、臼井前法務大臣、遠山文部科学大臣代理等のご臨席のもと日本武道館で盛大に開催することができました。
これも皆様方のご支援ご協力の賜と、この場をおかりしまして心よりお礼申し上げます。
各道場は剣道発展の底辺を担い、戦後剣道復活後48年間その普及発展に寄与してまいりました。特に現在の一般剣士の半数は各道場によって育てられていると言って過言ではありません。この大会は少年剣士、先輩(高校・大学生)、指導者、そして館長によってチームが編成されています。いみじくも第一回大会で“師弟同行の精神で云々”との力強い選手宣誓がなされましたが、この師弟同行の精神が継承され今日までまいりました。この精神の実践躬行こそ少年剣道を発展させ、隆盛に赴せることになると思います。
剣道の目的は、剣の修練による人間形成の道であります。そのためには強靭な身体と強固な意志、そして叡智が必要です。若い時代に人格完成という高い理想を持ち、剣道修業を通じて自己陶治を続けられるならば、自ずから成果が得られるものと思います。今回出場する少年達が、先生、先輩方の稽古、所作そして試合を通じて学ぶことは、意義あることです。
同時に行われます女子の小・中学生個人選抜試合は、女子剣道の隆盛に役立ち、全国の少女剣士に大きな夢を与えるものと信じます。良妻賢母の家庭こそ、青少年育成の要だと思います。更に、剣道の経験を持つお母さん方が増える事は剣道を一段と将来発展させることになると思います。
選手各位は各道場の伝統と精神を体して、實のある試合をして下さい。各位の奮闘を切に祈るものです。
終わりに、本大会開催にあたりご協力を頂きました茨城県剣道道場連盟、その他関係各位に心から感謝の誠を捧げまして、私の挨拶と致します。








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