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セッション3 実践から学ぶ“ケアする人のケア”
「ケアする人のケア」の重要性が認識され、その実践が、さまざまなところではじまっている。それぞれの具体的な試みに通底する「セルフケアをケアする」の視点から、払たちがどのようにケアの文化をつくっていくことができるかを探る。
報告1:  宗像 佳代  (プレイバッカーズ主宰)
報告2:  澤畑 勉  (世田谷チャイルドライン運営委員)
報告3:  牧野 史子  (元西宮地域たすけあいネットワーク代表)
報告4:  榊原 康博  (看護士・ミュージシャン)
進行    
   須田木綿子  (東洋大学社会学部助教授)
宗像 佳代
 劇団プレイバッカーズ主宰 スクール・オブ・プレイバックシアター代表
 
むなかた・かよ 1994年に劇団設立。臨床現場、障害者施設、教育現場、社会福祉の場などで、援助職に携る人々に対して「共感的受容を実現する即興劇」、プレイバックシアターを年間30回ほど上演、指導。NHKや民法の情報番組や精神保健関連の記事でその活動内容がとりあげられて以来、プレイバックシアターに興味を持つ人口が増えつづけている。 PlaybackAZ:http://www.playback-az.com/
 
プレイバックシアター(PT)は、観客や参加者が自分の体験したできごとを語り、それをその場ですぐに即興劇として演じる独創的な即興演劇です。集団心理療法としてはもとより、即興芸術やエンターテイメントとして、あるいはレクリエーションやくつろぎの場としてさまざまな領域で活用されています。日本では、一般の人を対象としたワークショップの他、企業研修、精神障害者の治療施設や作業所、学校などで行なわれていますが、どこで行なわれてもプレイバックシアターは、参加している人々を親しい仲間として結び付け、それぞれの人の生き方に新たな視点やあり方をもたらします。
 
 PTの最終的な目的は、批判なしに人の話に耳を傾けることができ、集団の中で行動でき、自発的になれ、心を大きく開けるようになることです。PTは劇場ではありませんが、とてもドラマチックです。PTは決して療法ではありませんが、きわめて治療力があります。PTはゲームではないけれど、とても愉快です。私たちはPTが洞察力、健全な人間関係として、新たな創造性への有効な手がかりだと信じています。
プレイバッカーズ チラシ より
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