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解剖学実習を終えて 第23集 学生感想文集

 事業名 篤志献体の普及啓発
 団体名 日本篤志献体協会 注目度注目度5


献体に感謝して
 秋森 俊行
 全国の医学部と歯学部で行われる解剖実習は、とても貴重な体験でした。全国に医学生、歯学生はたくさんいます。数多い学生のために、献体をしてくださった、ご本人とご遺族の方々、本当にありがとうございました。解剖実習が始まる前に、まずビデオを見させていただきました。その内容は、献体に登録する会の紹介のビデオでした。そのビデオは、みなさんがどのような考えを持って、自分の身体を献体することにしたのか、などが紹介されていました。献体に登録するにいたるまで、本当にいろいろと考えることがあったと思われます。今の自分には、まだ考えることができません。
 解剖実習が始まる前には、もちろん、ご遺体に触れる機会なんてありません。ですから、初めてお目にかかるときの衝撃というものはすごいものでした。そのとき感じたこととしては、本気で勉強する機会を与えてもらったということです。勉強しなかったら、ご遺体やご遺族のみなさまに申し訳ないというものでした。そのような気持ちは、きっと、学生の一人一人みんなが抱いていたに違いないと思います。そして、大学側も、この期間(一月から三月の間)は、解剖実習に打ち込んでもらおうとしているのか、週に五日は、夜十時まで解剖実習がありました。学校側の配慮もあってか、他の科目と重なることもほとんどありませんでした。教授も非常に力を入れていて、他の学校から解剖学の有名な教授を招いてくださって、解剖学に集中することができました。自分で勉強するといっても、教科書だけでは、イメージすることも難しく、頭に残りにくいです。そこで重要なのは実習です。実際に、神経や血管、筋肉に触れることで、覚えがすごく速くなり、いつまでも記憶に残ります。このような特別な実習に、献体していただきました、みなさまには本当に感謝しております。実際に教科書を見ながら、実習を進めていくと、驚くことがたくさんありました。いくつもの筋が集まって、腕がそれぞれの方向へ動く仕組みが理解できたり、関節の種類が異なるために、肩と肘の動きが違っていたり、神経と血管は同じ走行をしていることが多いことなど、教科書では理解しにくいことが理解でき、人間の身体は本当に良くできていることが実感できました。自分の学校では、いくら歯学部とはいえ、将来は歯科医師になるとはいえ、医師になるのだから、歯学部といえども全身を学ぶべきだという考えがあります。だから、ほとんど毎日夜遅くまで、時間をかけて、頭のてっぺんから足のつま先まで、全身をくまなく勉強させていただきました。全身を勉強させていただくのは、自分の学校に限ったことではないと思いますが、めったにない貴重な実習なので、この機会を決して無駄にしたくなかったので、一生懸命に解剖させていただきました。この貴重な体験は近い将来、もっと大切なものになっていくと思います。解剖学というのは、医学の中でも基礎医学という分野で、診療には欠くことのできない知識です。手術するにも、血管や神経の位置がわからなければ、傷つけてしまったりと、致命的なこととなってしまいます。そんなことを絶対に起こさないためにも、この解剖実習は必要なのだと思います。このように、生涯にわたっての重要な学問に協力してくださり、献体してくださいました、ご本人とご遺族の方々、本当にありがとうございました。








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