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主な海難と統計
平成13年2月発生主要海難 海上保安庁提供
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No 船種 船名等 総トン数(人員) 発生日時および発生場所 海難種別 気象・海象 死亡
行方不明
[1] 漁業実習船 えひめ丸 499トン35人乗組
(うち実習生13人)
2月10日0845
N21゜−04'
E157゜−55'
(ハワイオアフ島南約10カイリ)
転覆 晴れ
風 平穏
視程良好
行方不明9人
 2月10日午前8時45分、ハワイオアフ島沖南約10カイリ付近において漁業実習船「えひめ丸」が米原子力潜水艦「GREEN VILLE」(6080排水トン)と衝突し、上記付近海域(水深約600メートル)に沈没したもの。米コーストガードおよび米海軍の探索救助艇により乗員26人が救助されたが、残る9人は行方不明となった。
 海上保安庁は同日午前11I時、本庁警備救難部に事故対策室を設置し関係機関との救助連絡調整を実施した。
 2月17日午後6時29分、水中探査機「スコーピオ」(母船「C-COMMANDO」)により、「えひめ丸」沈没位置付近海底(水深約600メートル)において「えひめ丸」の船体および沈没状況が確認された。
 その後、米コーストガードは行方不明となっている「えひめ丸」乗員の捜索を実施するも、現在まで発見に至っていない(3月5日現在)。
[2] 沖合底引き網漁船 第50鹿島丸 66トン
(乗組員7人)
2月10日2235
N36゜−49'
E141゜−35.9'
(塩屋埼東約55キロ)
浸水による沈没(不確実) 晴れ
北北東の風5メートル
視程良好
死亡1人
行方不明6人
 2月10日午後10時35分ごろ、福島県塩屋埼東約55キロメートルにおいて、第50鹿島丸(66トン、7人乗組)から僚船に「浸水中で沈みそう」との無線連絡を最後に、僚船のレーダ映像からも船影が消えたとの僚船から118番通報が本庁運用司令室に入った。連絡を受けた小名浜海上保安部は巡視船艇6隻、航空機4機、特殊救難隊を発動させるとともに、海難事故対策本部を設置した。11日午前3時55分ごろ、僚船「第55八興丸」が、漂流していた第50鹿島丸乗員1人(救命胴衣着用)を発見救助し、巡視艇により小名浜港まで搬送するも病院にて死亡が確認された。残る6人の乗員は行方不明となっており、20日まで巡視船艇32隻、航空機21機による捜索を実施するも行方不明者に関する手掛かりはなし。
平成13年1月の船舶海難発生状況(速報) 単位:隻・人
海難種類/用途 衝突 乗揚 転覆 火災 爆発 浸水 機関故障 推進器障害 舵故障 行方不明 その他 合計 死亡・行方不明
一般船舶 貨物船 13 10 1       1       3 28 2
タンカー 1 3           2       6  
旅客船 1 1                   2  
プレジャーボート等   4 3 1   1 6 1     4 20 2
その他 2 2   1   1 1 4 2   4 17 2
漁船 11 3 4 4   1 6   7   5 41 7
合計 28 23 8 6 0 3 14 7 9   16 114 13








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