ピースハウスに入院中,または在宅療養中に亡くなられた患者さんの家族の人達が集まって,家族の会が発足して今秋で丸4年が経ちます。

　初年度の会員数は106名でしたが現会員数は180名の大所帯になっております。

　愛する人を喪い「何故自分だけがこんな不幸な目に遭うのだろう」と自問して周りを見回した時,同じ境遇の方々の集まりである家族の会の存在が,どれだけ心の支えになり生きる勇気を与えてくれる事でしょう。春の懇親会,秋の総会だけでなく,話す事によって,心の負担を軽く出来ればと,毎月一回「ぷらっとスポット」という少人数の集いを持ち,残された家族の方々の癒しを目的に活動を続けています。会員の方の中にはピースハウスヘは行きたいけれど,辛い思い出が先に立ちまだピースハウスの玄関を開ける事が出来ないという声も聞かれ,昨年の秋にはハイキング,今年の春には観梅会,そして春の懇親会は思い切ってピースハウスの外での行事として講演会,コンサートを開催しました。

　目的はあくまでも残された家族の方々の癒しに役立てたいとの願いであり,癒されて退会されていかれる会員の方々も多々あります。退会されていかれる事には一抹の寂しさはありますが,家族の会の一助により自立できたのであれば,家族の会の役割は大きいのではないでしょうか。

　一人でも多くの会員の方々が癒される事を願って,家族の会の運営を続けたいと思います。