日本財団 図書館


7. 休めない理由
 「休みたくても休めない」と「休みたい日の半分は休めない」と答えた者に対して、その理由を複数回答で尋ねたところ、最も多いのが、「他の人に迷惑がかかる」の72.6%、次いで「勤務を交代できる人がいない」の53.7%、「他の人も我慢している」の51.4%となっており、この三つの理由が圧倒的に多かった。〔第16図参照〕
第16図 有給休暇についての現状認識
z1009_01.jpg
8. 平成12年の年収
 年収の分布をいくつかの金額階級に分けてみてみると、「300万円以上350万円未満」が最も多く 21.2%、次いで「250万円以上300万円未満」の15.7%、「350万円以上400万円未満」の13.5%と続いていた。全体的にみて特に大きな分布の山はなく、各金額階級になだらかに分布している。〔第17図参照〕
第17図 平成12年の年収分布
z1009_02.jpg
 当然のことながら、年齢が上がるにつれて、分布も高い層に移っており、各年代における金額を中位でみてみると、20歳代は「250万円以上300万円未満」、30歳代は「350万円以上400万円未満」、40歳代は「400万円以上450万円未満」、50歳代は「450万円以上500万円未満」となっている。〔第18図参照〕
第18図 年齢階層別年収
(拡大画面: 91 KB)
z1010_01.jpg
9. 自分の労働に対する対価としての年収額についての評価
 自分の年収額について、自分の労働に対する評価として、どう受け止めているかを今回調査した。
 全体でみると、「どちらかといえば不満」が最も多く44.3%、次いで「どちらかといえば満足」が29.8%となっている。「不満」は16.6%、「満足」は9.3%であった。
 「満足」と「どちらかといえば満足」を合わせると39.1%で、自己の年収額に満足している者の方が少なかった。〔第19図参照〕
第19図 年収に対する満足度
z1010_02.jpg
10. 年収額に対する自己評価と年収額との関係
 自分の年収に対する満足度は、年収の額とも関連すると思われることから、年収階級ごとの、「満足」あるいは「不満」を抱いている人の割合をみてみると、多少バラツキはあるものの、金額が高くなるに従って、満足していると答える者の割合は高くなっている。「500万円以上550万円未満」から満足している者が、満足していない者の割合を上回っており、逆に、「不満」の者でみると、「500万円以上550万円未満」で大きく減少しており、500万円が一つの節目になっているものと思われる。〔第20図参照〕
第20図 年収階層別の年収に対する満足度
(拡大画面: 139 KB)
z1010_03.jpg








日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION