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はじめに
 21世紀初頭を迎え、我が国の経済社会がより一層グローバル化を進める中、急速な少子・高齢化の進行に伴い、国民生活の質の向上や大競争時代における産業活動の展開を支えていくために円滑で利便性の高い物流システムの確保やそのさらなる効率化が求められています。また、近年のIT技術の飛躍的な発展は、高度な物流システムの構築を可能にするとともに、一層の高度化に寄与することが期待されています。さらに、地球環境問題の顕在化により、交通機関におけるCO2等の排出量の抑制やリサイクル物流の確立が喫緊の課題となっております。
 こうしたことから、昨年7月に政府における物流政策の統一指針となる「新総合物流施策大綱」(平成13年7月6日閣議決定)が制定され、コストを含めて国際的に競争力のある水準の市場の構築と、環境負荷を低減させる物流体系の構築と循環型社会の貢献を目指して、平成17年までに種々の目標を達成するため今後各種の物流施策が展開されていきます。
 本書「九州の物流」は、こうした背景をもとに関係各方面にわたる物流の実態と経済諸活動の最新のデータを網羅するとともに物流に関する主要な施策を掲載したものであり、関係事業者をはじめとする物流関係業務に携わる方々のハンドブックとして活用していただければ幸いです。
 最後に、本書の編集にご協力いただきました関係者各位にこの場をお借りして心より謝意を表します。
 
 
 平成14年2月
 
(財)九州運輸振興センター








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