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3.ガボン国
 サントメ・プリンシペからはガボン航空の小型旅客機による45分の飛行でガボンの首都リーブルビルに移動した。
 空港での入国審査、税関検査ともに厳重、さらに入国するとタクシーの猛烈な客引きが待っており、事前の知識がないとホテルに辿り着くのも大変なところ。
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図-3 ガボン国の位置
(1)一般概況
 ガボン共和国はサントメ・プリンシペの東方、アフリカ大陸西岸に位置する産油国で、人口は約1,150千人(1997年)、面積は約267,667km2(日本の約2/3)であり、人口の約2/3がバンツ系アフリカ人、残りがファン系アフリカ人で、公用語はフランス語、約半数がキリスト教徒である。
 ガボン国は1960年にフランスから独立、サハラ砂漠以南ではナイジェリア、アンゴラに次ぐ産油国で、97年の一人当りGDPも4,120ドルとセイシェルに次ぐ高い水準を誇っている。しかしながら、一般国民の生活水準は決して高くなく、他のアフリカ諸国と同様と思われる。
(2)滞在記
 リーブルビルはガボン国の西岸、赤道近くの半島に位置し、海岸沿いに比較的低層のビルが立ち並ぶ都市である。この町のメインストリートである海岸通りは交通量も激しく、信号機もあれば渋滞もあり、サントメプリンシペののどかな世界から来ると都会に戻ったと実感する。町には日本と同じ様な大規模なスーパーマーケットもあり品数も豊富、フランス料理や中華料理のレストランも数多くある。しかし町から一歩郊外に出ると幹線道路でも道はデコボコ、両側は密林が続いており、民家を見かけることも少ない。
 気候は大陸にあるためか、湿度は高くないが滞在中は非常に暑かった。
 通貨は中央アフリカ諸国共通通貨のCEFAで100CEFAが1仏フランに相当する。レストランの価格は日本並み。
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写真-7 ガボンの首都リーブルビルの町並み
4.帰国
 ガボンの空港での出国審査は入国時と同様に厳重で何度もパスポートチェックや荷物検査が行われる。担当官から仏語で暗に金銭の要求がなされているとのこと。(私は仏語が全然解らぬことが幸いし、何事も無く通過)
 深夜リーブルビルを発ち7時間の夜行でパリに、更に12時間の夜行で、サントメプリンシペからは4日目の午後成田に無事帰着した。








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