日本財団 図書館


育児支援のための活動
 
 母子保健推進員は行政とのパイプ役でもあり、お母さん同士の仲間づくりのパイプ役でもあります。地域の対象者が孤立しないように、お母さん同士、子ども同士の交流のきっかけをつくり、各地区で「育児サークル」等の交流会を開催するなどの工夫も必要です。
 
1 育児サークル等の開催の留意点
 母子保健推進員はあくまでもコーディネーターの役割に徹し、お母さん(参加者)を主役としてお母さんや子どもが楽しく交流できるようにするとともに、参加を促します。
 
2 お母さんと子どもが触れ合って遊べ、楽しめる内容を取り入れる。
 最近は子どもと遊べない親も珍しくありません。コーディネーターの役割として、親子遊びを通じて自然に子どもへ関われるようにサポートします。楽しさを感じることで気持ちがリフレッシュでき、日頃の育児のストレスが軽減され、気持ちにゆとりを持つことが出来るようになります。また、サークルへの参加意欲も高まります。
 
3 お母さん同士の情報交換ができる時間と内容を取り入れる。
 地域によってはお母さん同士(仲間同士)の輪を作る中で、悩みを相談し合ったりすることを通じて、互いに解決していく力を育てるような活動を展開しているところもあります。(ピア カウンセリング)
 
4 保健婦等の関係者と協力し、適切な育児情報を伝える。
 今日の社会にはさまざまな情報が入り乱れています。そのような情報に振り回されずに育児ができるよう、的確で具体的な情報を伝えましょう。
 
5 事故防止と安全への配慮をする。
 サークルの開催にあたっては、安心して遊べるように事故防止に努め、万が一の事故に対処する準備が必要です。また、活動内容によっては、レクリエーション保険等の保険に加入することも必要でしょう。
 参加者から参加費として徴収しレクリエーション保険に加入したり、母子保健推進員自身もボランティア保険に加入するなど、安全への対策をとっておくことも必要です。








日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION