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3.5 船装関係システム
(1) 機関室防災監視システムの機能検討
 船装関係システムはその対象が多岐にわたるため、代表例として防災監視に焦点を絞った開発を行った。
 消火活動を有効に実施し、火災の被害をできるだけ抑えるためには、延焼前の早期発災検知及び適切な初期消火活動が不可欠である。この為、火災検知装置のより高い検知精度の確保、防消火設備の適切な計画的メンテナンス及び日頃の乗組員による防火/消火/避難の訓練遂行等が必須となる。
 火災の早期発見を行う機関室防災監視システムの主要機能として、サーモグラフィーを用いた熱監視機能を実船にて確認した。
 図3.17に実船でのサーモグラフィー機能試験の様子を示す。
 
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図3.17 実船におけるサーモグラフィー試験
 併せて、機関室防災監視システムを導入した際の、このシステムを基軸にした消火訓練の実施、消火活動の運用案を示し、このシステムの支援有効性を検討した。
(2) 船陸緊急対応システムの試作
 図3.18に試作した船陸緊急対応システムの構成を示す。
 
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図3.18 船陸緊急対応システムの構成








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