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18. (社)日本船舶品質管理協会
研究項目 研究期間 担当 平成13年度予算(千円) 研究開発内容
計画 年度
1. 膨張式救命いかだ及び救命胴衣艤装用小型計量SART等に関する調査研究
(財団助成)
2 1 小型軽量SART委員会 19,600 全世界的な海上遭難・安全システム(GMDSS)においては、不幸にして海難が発生し、救命いかだ等で本船を離れた場合、海上に漂う救命いかだ等の位置の視認は、救助に向かう船舶あるいは航空機レーダーの探索に委ねられる。
このようなことで、救命いかだ等の発見を容易にするためにはレーダートランスポンダー(以下「SART」と言う)を恒常的に救命いかだ等に艤装しておくことが最も望ましいとされているが、現状においては、本船から離船するときに、救命いかだ等に持ち込むことになっている。
このような状況下、国際海事機関(IMO)の無線通信捜索救助小委員会は、バルト海におけるRORO旅客船エストニア号の重大海難を契機に、現行のSART機能を補完する方法等が検討、模索され、平成11年7月に開催された第4回の小委員会で、この種の船舶の救命いかだ等にはSARTを)艤装することが既に決定している。
これらの動向に符合し、当会は現在、投下式SARTに関する調査研究(平成11年〜12年度の2ヵ年事業)を行っているが、この中で、1つの成果物として、救命いかだ艤装用等に適した小型軽量SARTの開発について、基本的な要素技術を習得する見込みがついた。
本調査研究は、これらの要素技術を基に、耐衝撃性能を具備した救命いかだ艤装用の小型軽量SARTを試作し、また、自動作動を含めたSARTの適正な艤装方法を検討し、IMOの動向に対処する。また、海中転落時の救助率の向上を確保するため、小型船舶用救命胴衣の常時着用化の検討動向にも呼応しSARTの小型化の要素技術を更に検討し、救命胴衣に常時装着可能な携帯型SART(個人用)を試作・評価するとともに、適正な装着方法等を検討して、海上における人命の安全確保の向上に寄与することとする。
研究項目 研究期間 担当 平成13年度予算(千円) 研究開発内容
計画 年度
2. 船用自動化機器等の国際的な環境規制に対応するための調査研究(財団助成) 2 1 環境規制調査研究委員会 8,000 IMOでは、SOLAS条約第V章(航行の安全)の全面的な改正が予定されており、2002年7月から適用されることとなっている。わが国においてもこれに併せて、国内法にこれらの改正を取り入れる予定で作業が進められている。IMOの航行の安全関連機器についての性能要件の中では、海洋環境への適合性について、国際電気標準会議(IEC) の規格IEC60945 が適用される予定になっている。
また、船級協会の検査においても船舶の自動化機器に対し、IEC60945の規格を2002年7月よりも前倒しで適用する予定になっている。これらの航行の安全関連機器や自動化機器に適用される IEC60945 の規格は、現行の形式承認試験基準と比較し、試験範囲の違いや試験条件もより過酷な高温・低温試験、振動試験、腐食試験等12項目い及ぶ試験が要求されている。
このため、これらの機器についての規格への適合性を検証するとともに現行機器についての改善方策を検討し、実用的な環境要件対応対策をまとめ、船舶の安全性の向上に寄与する事を目的とする。
3. 船用品の情報データベース構築等に関する調査研究(財団助成) 1 1 船用品の情報データベース構築等に関する調査研究委員会 7,000 今後、我が国においてもIT(Information Technology)に代表される情報時代となり、インターネット網の急速な発展によりビジネスにおけるWEB(ホームページ等)での情報検索、e-MAILによる問い合わせ等が一般化し、さらに高度化、複雑化する傾向にある。このため、今後の船用品の品質管理における情報データーベースを構築するとともに、その情報発信等を行うための調査研究うを行うことを目的とする。
合計       34,600  








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