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添付資料3 「船台鉄工」標準作業手順書の例
工程 作業手順 作業要領 関連情報、器具 ポイント
1 ブロック搭載準備確認作業 ブロックの現状確認、ブロックの仕上がり状況 図面との照合 図面  
重量と重心 重量表 設計からのデータと目測の照合
搭載方向、形状   ブロックを搭載した後の交通性が保たれているか 工事孔等
吊りピース寸法、溶接、補強状況   ワイヤーの方向と補強
取り合い支えピース 使用器具ワンドル、レバーブロック、チェーンブロック、ジャッキ、ガイワイ  
船殻工事の確認 貼り付けピース表 取り合いの溶接マテなどは適切か、貼り付け位置が正しいものであること、しっかり固定されていること
艤装工事の確認 当該ブロックの艤装工事表 艤装工事の完了とともに艤装品が搭載の障害にならないことを確認
塗装工事の確認 当該ブロックの塗装工事表 必要塗装工事が完了していることとともに取り合い個所には塗膜が付着していないこと
基準線の確認、基準WL、BL、Fr.L,サシコシ 基準線要領 船台上の基準位置と符合していること、取り合いに必要なウラ墨がマーキングされていること
船台状況確認 受け盤木    
船台面へのブロック基準投影位置    
クレーン能力 クレーン能力図 搭載方向からの範囲を確認
受けブロック 搭載方向、形状   運び込み部材などは済んでいるか
受けピース   搭載方向を考慮してあるか
固まり状況   搭載ブロックを受けて支えられるだけ固まっているか、ガスホース、溶接キャプタイヤなどが邪魔にならないか
基準線の確認、基準WL、BL、サシコシ トランシット、水盛り、下げ振り、定規類など  
2 ブロック搭載作業 ブロックを搭載姿勢へ 反転、傾斜付け 相吊りクレーン、チェーンブロック 反転時のブロックの動きを各時点で予測し、重量がクレーンの能力内であることを確認する
ガイドロープ取り付け ロープ 搭載方向を考えて、クレーン下がブロックを抑えられるように配置する
ブロック吊り上げ、移動 クレーン運転手に確実に合図する   クレーン運転手と玉掛け信号手の位置を確認、障害物に注意する、ガイドロープの動きに注意する
搭載 アタリ、を確認する   確認できる足場があるか
ブロック固定 ワンドル、レバーブロック、チェーンブロック、ジャッキ、ワイヤ、支柱、ハンマー、金矢、溶接、切 ブロックを確実に支えるとともに位置の細部調整が出来るように止める
3 位置決め作業 計測作業 基準線の確認、基準WL、BL、サシコシのズレを確認 トランシット、水盛り、下げ振り、定規類など 3次元の物体として把握すること
位置決め方針の確定 溶接後接合したブロックの動きを予測する。それぞれの基準線毎の引き寄せ寸 コッキングダウン実績表 続いて搭載するブロックのことも考えて据え付けるべき位置を想定する
位置決め固定 ブロックの引き寄せ、固定 ワンドル、レバーブロック、チェーンブロック、ジャッキ、ワイヤ、支柱、ハンマー、金矢、溶接、切  
位置決め整理 固め作業への指示   必要なバラシ個所指示
4 固め作業 バラシ作業、曲がりなおし作業 固め作業に支障となる個所の処置 ワンドル、クランプ、レバーブロック、チェーンブロック、ジャッキ、ハンマー、金矢、溶接、切断機 曲がりがひどい所は切り替えた方が早い時がある、取替え材の手配
取り付け作業 取り付け順序の確認、   船殻構造から主構、内構の取り付け順序を変更する必要はないか、周辺艤装工事で順序を変える必要はない
引き寄せ、目違い払い、肌つけ、仮止め ストレッチャ、段差定規など、ハンマ等取り付け用具、溶接器具一式 材質によってはショートアークや面内仮止めを禁じられているものがある
溶接準備 スカラップ等の確認 ガス器具一式 健全な溶接が出来ることを確認、開先面の整形、タブの取り付けなど
バックピースなど歪防止策 溶接器具一式 局部の溶接歪を防ぐための手段を講
ピース取り外し 取り外した後のキズ確認   仮止め溶接はアンダーカットなどの欠陥があることが多い
5 整理作業 キズ補修 グラインダ処理後キズを確認、補修溶接をする。その後グラインダで平滑に補修   補修溶接はショートビードになりがちであるから注意する








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