日本財団 図書館


それは、生活能力を養い、当番を果たすことで責任感や自己有能感を芽生えさせることを目的としている。

人間本来の健康な生活リズムを取り戻すために、日課に合わせた行動ができるように指導を行う。自由時間にはトランプをする者、ギターを弾く者、テレビを見る者、卓球をする者、将棋をする者、本を読む者、自由に過ごしている。この時間に指導者が生徒の中に入り込み、生徒とコミュニケーションをとり、人間関係を深めている。

(2) 教科学習について

5教科を中心に、音楽、書道を取り入れている。午前中の3時間を使い、個人の程度に合わせた自学自習的な学習指導を行う。それぞれの時間に専門の教師がその指導に当たる。

(3) 運動について

午後の約2時間は運動を行い、健康な体づくりと集団の中での協調性を養っている。内容は球技(バレーボール、サッカー、卓球、テニス、バドミントン、ボウリング、ソフトボール)などが中心で、時には釣りや水泳など季節的な活動も取り入れている。マイクロバスで町内、近隣の町の体育施設へ移動して行っている。運動は強制するのではなく、遊び感覚で楽しく行っている。指導は運動経験のある指導者が行う。

(4) 体験学習について

放課後の時間や学舎の行事に、もの作りや絵画、田植えや稲刈りやもちつきなどの季節的な行事、校庭の手入れなどの奉仕作業など体験的な活動を行い、いろいろな経験を重ね、「生きる力」の育成を目指している。月に一度は校外へ出かけて行き、県内や県外の歴史のある名勝・史跡を訪ね、実際目で見て社会的な見識を広げる学習を行っている。それは、公共の場所における公衆道徳を学ぶことも目的としている。

 

平成12年度体験学習プログラム

前年度までの校外学習や体験学習に加え、12年度は以下のプログラムを計画している。

1] 集団活動プログラムおよび自然体験

(内容)レクリエーション指導員の指導のもと、常勤・ボランティアスタッフと共に集団宿泊キャンプを実施する。

第1回 4月25日・26日・27日・御津郡加茂川町チロリン村キャンプ場

第2回 7月17日・18日・19日・香川県小豆郡土庄町臨海学校

第3回 10月10日・11日・12日・九州長崎方面へ修了旅行

2] 木を使った工作

(内容)専門の木工技師の指導のもと、自然の材料を使って家具や小物を製作し、作る喜びを味わう。

毎月第2日曜日に、本校校庭および講義室で木工教室を開く。生徒・保護者・スタッフだけでなく地域住民の参加を募り、交流を図っている。

 

152-1.jpg

手旗信号は、体と頭の訓練に効果的!

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION