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続日本の海岸はいま… 九十九里浜が消える!? ?漁港と海岸線の変遷?

 事業名 海洋・船舶の実情調査及び研究等
 団体名 日本財団(The Nippon Foundation  


7. 波の当たらない海食崖

 

屏風ヶ浦

 

全長10kmほどの海食崖が続く屏風ヶ浦の海岸線は、東洋のドーバーとも呼ばれる独特の景観で有名です。ボロボロの非常に脆い泥岩で形成されるこの崖は、太古の昔から九十九里浜に砂を供給し続けて来ました。かつては年間1m弱の速度で後退を続けてきたこの崖も、消波堤の設置によって現在は後退が抑えられています。崖の上では畑や公共施設などの土地利用がされており、国土保全を優先すべきか、自然環境を優先すべきかについて考えさせられる場所です。

 

【清野】 ここが東洋のドーバーと言われている屏風ケ浦です。ここの崖面では地層をはっきりと見ることができます。下の層は海底に堆積した泥がゆっくりと固まった泥岩で、その上には火山灰があります。火山灰というのは、地質の上で謎を解くカギになります。この屏風ケ浦でも、箱根火山や、九州の阿蘇や桜島が大爆発したときの火山灰などが含まれていて、広いエリアに分布しているので、その成分などを分析すると時代測定が正確にできます。

 

【宇多】 ドーバー海峡にあるここと同じようなチョーククリフという崖は、海食崖対策などは何もやっていませんので、外国の海食崖というのは日本とは大分違います。この近くにはかつて通連洞(つうれんどう)というトンネル状の有名な海食洞がありました。これは波で侵食されてできた地形ですが、その後自然の波の作用で侵食が進み、今は何も残っていません。

 

051-1.jpg

海食崖に沿って伸びる消波堤

崖には工事車両が下りるための坂道が数箇所設置されている。

 

051-2.jpg

東洋のドーバーと呼ばれる屏風ヶ浦の海食崖。砂岩質のため岩そのものが非常に脆く、侵食が進みやすい。消波堤の設置によって侵食は抑えられている。

 

051-3.jpg

ドーバー海峡に面する有名なホワイトクリフ。石灰岩(チョーク)質であるため白色をしている。全面の海域には消波堤などは一切なく、自然のままの姿を維持するためナショナルトラストが管理している。

 

051-4.jpg

大正時代の通連洞

 

 

 

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更新日: 2019年11月9日

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