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2.3.2 IMO・DSC編集・技術作業部会出席報告(2001年)

(1) 会合の概要

1] 平成13年9月24日〜9月28日(ロンドンIMO本部)

2] 参加国又は機関

バハマ、バングラディッシュ、ベルギー、カナダ、フィンランド、仏、独、日本、蘭、ノルウェー、韓国、スウェーデン、スイス、英国、米国、CEFIC、IRU、HMAC

3] 議長等

議長:Mr. P.G.A. Van Lancker(ベルギー)

事務局:I. Rahim

我が国からの参加者:濱田高志(日本海事検定協会)

高尾陽介(日本造船研究協会)

4] 議題:

(イ) IMDGコード第30回改正内容の訂正

(ロ) IMDGコードの強制化

(ハ) IMDGコード第31回改正

 

(2) 作業概況

1] IMDGコード第30回改正内容の訂正

DSC6および今会合に提出された文書をもとに「4th Errata」を作成した(参考資料3)。なお「4th Errata」はIMOホームページからダウンロード出来ることとなる予定。

2] IMDGコードの強制化

強制部分を明確にするため、DSC6にて合意された新パラグラフを追加するとともに、文言“shall”は強制要件に使用し、勧告には“should”を、任意事項には“may”を使用するとの前提に基づき、全文の修正を行った。

3] IMDGコード第31回改正関連事項

(イ) DSC6にて合意された高圧ガス用小型容器の新パッキング・インストラクションP200に関し、P200によらず主管庁が承認した小型容器の使用を認める規定を追加した。(DSC6/3/1)

(ロ) 国連番号3166「内燃機関、…」は航空輸送のみの適用でありDGリストに含めないこととした。(DSC6/3/1)

(ハ) コンテナへの「少量危険物」のマーキングに関し、コンテナの四側面に65mmの大きさ(高さ)で“LIMITED QUANTITIES”または“LTD. QTY.”と表示することと合意した。(DSC6/3/13)

(ニ) ドイツ提案を基に隔離規定を追加した。(DSC6/3/15)

(ホ) 20ftをこえるコンテナへの火薬収納量の制限(5,000kg)に関する要件を削除した。(DSC6/3/18)

(ヘ) 第30回改正に採り入れられた高粘性引火性液体へのコードの適用除外規定に関し、物質を限定することおよび最大許容量をより少量とすることとし現行要件の修正を行った。(DSC6/3/19)

(ト) 第29回改正には採り入れられていたが、第30回改正には採り入れられていなかった高温輸送物質に関する特別要件を追加した。(DSC6/3/20)

(チ) 隔離要件および隔離グループの見直しに関し、今後もフランスが主導となって作業を続けることで合意した。(DSC6/3/21)

(リ) 危険物運送関係者に対する訓練内容リストに関し、リスト中の引用パラグラフの変更等を行い、第31回改正の1.3節に本文として追加した。(DSC6/8, annex2)

4] その他

第31回IMDGコード改正案はDSC6の報告書としてMSC75にて審議され、強制コードとして採択される予定である。

 

 

 

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