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年頭にあたって

 

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社団法人 関西小型船安全協会

会長 山村彰

 

21世紀の年明け平成13年の新春を迎え、会員の皆様そして第五管区海上保安本部の皆様に心から新年のお慶びを申し上げます。

皆様には日頃より、海上安全活動に感心を持たれ、多大なるご協力を賜り心より敬意を表す次第であります。

日本経済の不況の風が吹くなかに於ても、余暇活動は活発でマリンレジャーのプレジャーボートに於ては、水上オートバイを中心に、普及拡大しております。又、同時に要救助海難事故の50%以上がこれらが占めていることは誠に残念なことであります。

海上保安本部では「マリンレジャー安全推進室」を設置していただき、より一層の安全を計っていただいておりますが、我々の協会に於きましてもお互いに協力し合い事故のない、楽しいマリンレジャーを楽しんでいただくため努力しなければなりません。海難事故をゼロにするためには具体的な安全策を指導していただく必要があります。日頃の整備や救命ジャケットの着用、陸上への通信手段等、又単独行動をとらないよう、クラブの設立による行動管理もその一つの手段かと考えます。これ等のことが実行されたならば、事故防止に役立つものと信じております。最後になりましたが、会員の皆様の御健闘と五官本部のさらなる御健勝を祈念し、私の年頭の挨拶とさせていただきます。

 

新年のご挨拶

 

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第五管区海上保安本部長

中畑美男

 

新年明けましておめでとうございます。新年にあたり、年頭のご挨拶を申し上げます。

貴協会ならびに会員の皆様方におかれましては、日頃から海上保安業務に深いご理解とご協力をいただくとともに、海上安全指導員の方々を中心としてモーターボートやヨットの海難防止、運航マナーの向上に献身的な活動を続けられていることに対しまして、心から御礼を申し上げ、深く敬意を表する次第であります。

近年、余暇におけるレジャー活動が広く国民の間に定着しており、マリンレジャーにつきましても、水上オートバイやモーターボートを中心に普及しているところであり、その傾向は、平成10年5月の五級小型船舶操縦士の創設によりますます加速されているものと思われます。このように多くの方々が海に関心を抱き、海に親しんでいただくことは非常に有意義なことであり、海上保安庁におきましても、平成12年2月、マリンレジャーの安全等を一元的に企画・調整する「マリンレジャー安全推進室」を設置し、マリンレジャーを安全に楽しめる環境設備を推進しているところであります。

一方、当管内における海難の発生状況をみますと、船種別ではプレジャーボートによる海難が最も多く、全海難の5割以上を占めるに至っております。これら海難の原因は、ほとんどが機関取扱の不注意や見張り不十分など初歩的なミスに起因するものでありますが、これらプレジャーボート海難防止のために海上安全講習会を行うなど、貴協会の果たす役割は非常に大きなものであり、とりわけ昨年夏に行いましたプレジャーボート乗船者の救命胴衣の着用、救命浮環の適切な位置への備付け、防水パックに入れた携帯電話の携行及び緊急時における118番通報の周知に係る特別の安全指導につきまして、貴協会の格別のご協力をいただいたところであります。第五管区海上保安本部といたしましては、これら安全指導を継続していきますとともに、貴協会の活動を全面的にバックアップする所存でありますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

おわりに、貴協会のますますのご発展と会員の皆様方のご健勝とご安航を祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。

 

 

 

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