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ソニーのビルに今朝も行ってまいりました。といいますのは、アメリカの市場で日本の新製品が販売されるのは、日本での発売の6ヵ月後などということがよくありますので、日本に来るたびになるべく最新の製品をこの目でみようということでよく出歩いています。

さて、私はカリフオルニア州のロサンゼルスに住んでおりまして、ロサンゼルスタイムズという新聞を毎日読んでいますが、大体1日に最低でも1件は日本に関する記事が載っています。しかも、多くの記事は1面に掲載されているのです。そして、その半分ぐらいは技術関連の記事として日本が紹介されています。例えば、この記事は新しいタイプの電話を紹介しています。インターネットヘのアクセスもこれでできる。したがって、これまでの電話を超える新しい形で人とのコミュニケーションが図れる。また、これが世界を席巻するブームになるのではないか、というような記事内容です。

 

次はハリウッドの最新情報についてご紹介します。今日お集まりの皆さんは、多分アメリカと聞くと「ハリウッドは今どんな状況なのか」、ご関心があると思います。

ハリウッドの今のメガトレンドといえば、やはりデジタル化の波です。1990年代はまさに移行期と呼べる時代だったと思います。いわゆる映画というものは、その誕生から100年が経ちました。特に90年代では昔ながらの製作手法からデジタルでの製作に変わるようになりました。つまり、1970年代、80年代に生まれた人たちは、コンピューターを使って映画を作ろうという意識に変わってきているわけです。

例えば、これは、デジタル映画「トイストーリー2」の特集が載っている「トータルDVD」という雑誌の表紙です。こちらの左下を見てください。表紙に「トイストーリー2」だけでなく、パナソニックのポータブルDVDプレーヤーの写真が出ています。やはりハイテクノロジー製品がコンテンツと非常に密着に絡み合っているいい例だと思います。

それから、皆さん覚えていらっしゃいますでしょうか、かつて「トロン」という映画がありました。コンピューターを駆使して製作された第一号の映画だと言える作品です。

 

 

 

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