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野崎 皆さん、今日はお集まりいただきましてありがとうございます。

今回は東京財団国際フォーラム「ポップカルチャーのダイナミズム」の第4回目になります。日本製アニメ、マンガを世界でどのように流通させていくか、世界でどういうふうにマーケティングしていくか、などについてお話をお伺いしたいと思います。本日のメインゲストは、テレビ、インターネットその他の媒体で大活躍されている高城剛さんです。いつものとおり司会は京都精華大学の牧野先生、それからもう一人パネリストとして、私どもの会長の日下公人が参加させていただきます。それではよろしくお願いいたします。

 

牧野 皆さん、こんにちは。私も今日は非常に楽しみにしてまいりました。質問したいことはたくさんあるのですが、全体で2時間、午後4時までという限られた時間の中で、前半の1時間は高城さんに現時点でいろいろマンガ、アニメに関してお考えになっていることを述べていただくことを中心にいたします。後半は、ここにお集まりの方はそれぞれ専門家でいらっしゃいますので、ぜひ発言したい、こういうことを聞いてみたいという方による質疑応答に充てさせていただきます。前半1時間、後半1時間の構成でいきたいと思います。それでは高城さんよろしくお願いいたします。

 

高城 ただいまご紹介にあずかりました高城でございます。よろしくお願いします。一番初めに僕の仕事を簡単に説明させていただきます。僕の仕事はクリエーティブ・ディレクターという仕事をしています。物を考え、いかに伝えて、更に言うと、いかにそれをヒットさせるかというのが仕事でございます。アニメだけに限らず、ありとあらゆるコンテンツ、最近の仕事ですと昨日「アイボ2」というのが発表されましたが、そういったものからカップラーメンまで、随分幅広くお仕事をさせていただいております。

今申しあげましたように、ある物があり、もしくはそれを考え、どう伝えていくかということを、最近ではよくコミュニケーションと言ったり、時にはハードウェア的にはメディアと言い換えることも随分多くございますが、例えばAというものがございます。

 

 

 

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