(3) E社
【事業概要】
・日の出埠頭発着の航路が3本。
【事業の動向】
・はとバスが出資しているが、客層は今までのはとバス利用者とは異なる。そのため、はとバス会社から見ると新たな客を開拓したことになる。
・利用者の65%が東京都、残りの35%が首都圏である。最近は地方からが少しずつ増えている。
・団体・グループ:個人=50:50である。
・ランチは、圧倒的に女性客が多い。ディナーは男性が6割である。
・商品によりターゲットが異なることもあり、年齢層は若者、ファミリーから法人、80歳ぐらいまでと幅広い。一番多いのは、30歳前後。
・料理として、中華料理を出したいが、火力の問題で難しい(プロパンは安全面で使わない)。フランス料理とイタリア料理である。日本料理については、コースの中で若干工夫している。
・収支は2年前から良くなった。それまでは赤字であった。収入の大半は運賃、レストランである。船は償却後も使い続ける。
【事業上の留意点】
・これまでルート設定の際には、周辺の陸上の集客施設の整備はあまり関係ない。
・リピーター対策でCS調査(顧客満足度調査)を2年前から始めた。内容は施設の維持管理、演出、利便性向上などである。予約した客は乗船前から乗船気分が味わえる様なサービスを心がけている。
・コンベンション機能としてみると、ホテルは競合相手である。実際に船の方が割高である。
【今後の事業展開について】
・今までは、営業部署が中心であったが、全員で取り組んでいる。
・今後は、東京・首都圏からエリアを拡大していきたいと考えている。
・外国人客対策は現在動いている。特に在日外国人をねらっている。他に中国人マーケットをねらいたい。今のところ韓国の団体利用は少ない。
【国・自治体等への要望事項】
・日の出埠頭がきれいになっていない。東京都による整備の遅れだが、ライバル(竹芝桟橋)はきれいになった。
・東京港全体のPRは公共にやって欲しい。実際全体の宣伝がないので仕方がなく民間がしている。