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日本列島沿海における「船競漕」の存在分布調査報告書

 事業名 日本列島沿海における「船競漕」の存在確認調査
 団体名 東海水産科学協会 海の博物館 注目度注目度5


地域名称について

 

北海道のように船競漕の歴史が浅く、そう遠くない15、6年前からはじまった「船競漕」の地域では、名称や呼び方はまちまちで一定していない。しかし、伝統的な歴史ある地域の「船競漕」には呼び習わされた名称がある。その呼び方は船の漕ぎ方によって異なるように思える。ここではその地域分布を中心に、大まかに触れておきたい。

 

櫂伝馬

櫂伝馬は東は神奈川県真鶴町、熊野灘の新宮から潮岬、瀬戸内海一円にある。

櫂伝馬は舷側に空けた穴にシュロ綱(縄)を通して櫂を固定し、漕ぎ手は船の進行方向と逆に座って漕ぐ。漕ぎ手の数も片側6人あるいは7人、総勢12〜14人と多い。漕ぎ手が進行方向と逆であるから、進行方向を決めるのに前を向いて大櫂あるいは艫櫂といわれる長い櫂を使う役が重要となる。舵取の役目を一手に一人で引き受けるのである。

櫂伝馬の場合、ほぼどこでも現在も、神社の祭礼にともなって行われている。広島県広島市江場の厳島神社「管弦祭」や神奈川県真鶴町の貴船神杜「御船祭」などで見れらるように、神輿を渡御する御座船を引く、大切な役割を櫂伝馬が果たしていることが多い。船上には采振り、剣櫂振り、太鼓打ちなどと呼ばれる役者が乗って、競漕の合間などに華麗な踊りの演技を披露するのが常である。松江市で12年に一度おこなわれる「ホーランエンヤ」や宮崎県日向市美々津の「櫂伝馬踊り」など、競漕はすでになくなっているが、華やかな演技を見せる祭りは過去に繁栄した湊町に点々と痕跡をとどめている。

さらに櫂伝馬の競漕は、御座船の渡御の前後に行われ、神様への奉納と観衆への娯楽の提供の意味が強く見られる。広島県東野町では競漕の優勝劣敗が一番大切にされているが、多くの場合、漕ぎ手乗り手は漁業者で、もともと腕自慢であり漕ぐ名人であるから、御座船引きが終われば自然と競漕になったと思われ、スタートの公正さは一応どこでも重要とされているが、よく見ると余り厳密なルールに従ってはいないようである。

 

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更新日: 2020年9月26日

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