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日本列島沿海における「船競漕」の存在分布調査報告書

 事業名 日本列島沿海における「船競漕」の存在確認調査
 団体名 東海水産科学協会 海の博物館 注目度注目度5


しかし今日では選手の引き受け手がなく、主催者が依頼して出場してもらっているのが実状で、その選手たちにも頭には白いものが目立つ人が多い。

また、かつては競漕船は現在のような専用船でなく、漁船を使用していたため、船主は自己の船が選ばれること、選ばれればその優秀さを誇るため競漕にかける意気込みは尋常ではなかった。選ばれると選手一同を自宅に寝泊りさせ、栄養をつけてレースに臨んだ。その費用は莫大なものであったという。さらに、軽くて丈夫な櫓を求めて地区外からとりよせたりしたところもあるほどであった。

このように実施されてきた船競漕も地区にとっては年間の最大行事で数々のドラマをつくってきた。しかし、あまりにも個人負担が大きいため、徐々に引き受け者がいなくなった。そして今日では行事を継続するために各戸から分担金を徴収したり、すでに徴収した自治会費のなかから負担して実施するようになったところが多い。

このように地域社会の変化とともに祭礼をはじめ、船競漕自体が大きく変わろうとしている。

なお、このような競漕を通じて地域を統合する機能をもっていることも付記しておきたい。

(安冨)

 

8) おわりに

この調査をしている間にさえ、本年は中止あるいは本年は継続できなかったというケースに次々と出会った。さらに、すでになくなったケースでは、その存在さえ記憶から消えているところが多かった。できることなら、さらに2〜3年をかけて徹底した調査をしておきたいものである。

この調査にあたって、市町村の観光や教育(文化財)関係担当者の方に、大変お世話になった。また、聞き取り調査では関係者にたくさんのご迷惑をおかけした。末尾ながらそのご親切に厚く御礼もうしあげます。

 

 

 

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更新日: 2020年1月25日

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