(講演要旨)
今年6月まで在北京日本国大使館で3年間勤務された飯嶋講師に、中国の仕組み、現状等を在任中の主な出来事を振返りながらご講演いただいた。
1. 中国の仕組み
1] 三権
・立法:全国人民代表大会;衆議院に相当
全国から年に1回3,000人のメンバーが北京に集まる。
政治協商会議;参議院に相当
・行政:国務院;内閣に相当、29の部(省庁に相当)
・司法:最高人民法院;最高裁判所に相当する
2] 中南海
・国務院(内閣に相当)と共産党本部がおかれている。
2. 中国の現状
中国の国情
・日本の人口10倍、面積26倍、56民族(9割以上が漢民族)
・GNP世界7位、一人当たりGNP791ドル、7.1%成長、外貨準備高世界2位(1,547億ドル)
・1999年3月の全人代の憲法改正で私営経済は「社会主義市場経済の重要な構成部分」と位置づけられる
・現在三大改革(国有企業、金融、行政)を実施中である。
3. 運輸関係の中国側政府機関
行政改革で政府機関数は41省庁から29省庁へ削減が済み、今後、鉄道部、交通部、民航総局を統合する中国版運輸省構想がある。