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(6) バングラデシュ国

バングラデシュ国の船員教育は、外航部員養成機関としてSeamen's Training Centerがある。1992年に日本からの無償資金協力により施設及び機材の整備が実施された。

カリキュラムは残念ながら詳細不明だが、コースとしては、甲板部部員、機関部部員、船舶調理師、司厨部部員、電気部部員及び整備部員の訓練がある。

基礎訓練として救命及び生存技術、防火及び消火、基本的救急等がある。

機材としては、進水用ダビット、デリック式荷役装置、操舵訓練用シミュレーター及び賄機器等がある。

 

(7) 中国

中国の船員教育は、大連海運学院、上海海運学院、集美航海学院が職員の養成を行っており、大連、天津、西京、広州の海員学校は部員教育を実施している。

この他に中国遠洋運輸総公司(COSCO)が独自に行っている船員養成学校もある。

代表的な機関、大連海運学院は、古い歴史を持つ航海大学であり、世界海事大学大連分校とアジア太平洋地区における国連開発計画省国際海事機構の船員養成センターであり、その教育レベルは、中国国内で認められているだけでなく、国際的にも認められている。

実施されているカリキュラムの一例を下記に示す。

 

1) 必修課目

i) 英語

ii) 高等数学

iii) 物理

iv) 幾何製図書法

v) 船舶無線電気技術基礎

vi) 航海専学数学

vii) 船舶原理

viii) 航海学

ix) 航海天文学

x) 船舶操縦と衝突回避

xi) 航海気象学

xii) シミュレーター訓練

xiii) 船員職務と船舶管理 等

 

 

 

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