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第3章 船員の現状

 

3.1 世界の船員の動向

海運先進国の船員特に外航航路における船員数は年々減少の傾向にある。例えば日本の船員数に見ると、20年前の船員数に比べ現在は約40%までに減少している。

船舶の海難事故をなくすため多くの国際条約が決められ、また船員の質を向上させるために各国で国際条約に適応した資格の船員を養成するために努力がなされているところである。

我が国も開発途上国に対し、船員養成分野での国際協力を官民あげて取り組んでいるところである。

将来におけるアジア太平洋地域の船員供給数と世界の需要予測は表−1のとおりである。

 

3.2 スリランカ国の船員の現状

スリランカ国の船員の現状は、今一つはっきりしないが、海運省のデータより推測すると外国船で働いている船員数は、1999年で約3,700人、国内船及び乗船待機の船員が約3,800人、その他にコックや雑用に従事する乗組員が4,500人いると考えられる。

しかし、海運省の担当官の話では、外国船に雇用されていると言われる船員も短期間の就業者が多く、なかなか正確な数値はつかみ難いようである。従って、ESCAPからの質問に対する回答の数字とに相違がある。

 

3.3 ミャンマー国の船員の現況

ミャンマー国の船員は、1998年現在、国営海運公社に雇用されている船員約1,100人、外国船に雇用の船員約5,000人及び乗船待機の船員が約9,000人と推定される。

ミャンマー国の船員は、英語を話すものが多く、人柄も良いことから外国船社の評判はよい。今後外国に対して雇用機会が増えると予測される。

 

 

 

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