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チュニス管区

国立統計局(INS)によると、チュニス管区の1994年の人口は、182万9千人である。1984年からは年率2.7%で増加し、これは同時期の国内平均2.3%よりも高い。INSによると、労働人口は36.6%である。

一方、INSの統計は、自家用車の数を11万2千台としており、これは16人に1台の割合である。この数字はチュニス管区の交通市場49%にあたるが、北部・南部・南西部でその割合はばらつきがある。実際北部の世帯の70%が自家用車を所有しているが、南部や南西部では世帯の20%でしかなく、この地域では公共交通への関心がより高い。都市交通の残り51%を占めるのが国営3社と民間2社による営業である。

 

THE TRANSPORT MARKET

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実際、チュニス管区の都市・郊外交通網はチュニジアの他の都市とは異なっている。これは交通手段や営業主体の数や、供給されるサービスの多様性によるものである。

これらの条件により、公共交通が国内市場の約80%を占めることができるのである。

チュニスの主要政府営業主体であるSNT (Societe Nationale de Transport)は、914台のバスを174路線で運行し、市中心部と郊外をカバーしている。バス路線網の多くを占め、シエア第1位である(全体の60%)。

路面電車システム(SLMT)の設立は早かった(1985年)ものの、市場供給の約20%にとどまる。市中心部と郊外を結ぶ5路線を運行しているが、基本的な路線網(5路線)が完成した後は供給が限界に達しようとしている。

 

 

 

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