地下鉄には9両編成が202編成、6両編成が20編成あり、10の路線が色とマークで識別できるようになっている。
地下鉄と地上の車両との違いは、多くの点で明白である。たとえば、地下鉄の営業速度はおよそ時速35kmであるのに対し、バスとトロリーは時速17km、マイクロバスは20km、特殊車両で25kmに過ぎない。
さらに、市内には1,118カ所に駐車場があるが、それでも特にダウンタウンや中心部のビジネス地区では不足している。地下鉄駅の近くなど市内のあちこちに乗り継ぎ施設があるが、主にメキシコ州の区域内で、交通当局の管理が行き届いていない。
汚染が交通問題を考える場合に最も重要な観点であるのは明らかである。
次に挙げる表は、交通機関の種類ごとのエネルギー消費量と環境負荷とを比較したものである。
(Information: SEMARNAP y SS, 1996)
大気汚染を改善するために、「No circula(流通停止)プログラム」がある。これは燃焼不良や不完全燃焼によって発生する粒子を削減する装備を持たない古い車両の数を減らそうというプログラムである。
このプログラムと合わせて、車両を定期点検制度の見直しや、燃焼の改善と汚染物質の排出削減のための装備を持った車両に対する補助を行っている。
一方、電気交通機関の促進、トロリーバスや路面電車の改善、STEとSTCについては「都市鉄道および路面電車のマスタープログラム」などが、メキシコ シティーの交通を計画・発展させる目的で行われている。