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3. Ehypt エジプト(カイロ)

Mr. Ahmed Abd El Moamen Ahmed Khalil アハメド アブド エル モアメン アハメド カリル氏

 

1. 概説

カイロ市は近年めざましい発展を遂げている。しかしこの成長には必ずしも伸び続ける交通需要が考慮されているわけではない。ここ10年間、高速大量輸送システムを構築するために多大な努力が払われてきたが、道路の接続がごく少数実現したにすぎない。地上道路の交通渋滞を緩和し時間の浪費を防ぐために、立体交差が検討されている。

大カイロ地下鉄網の実施は、大カイロ圏の公共交通システムの改善に向けた主要事業に位置づけられている。

この事業は1954年から1973年の期間に、交通省の監督で交通問題研究に取り組んだ様々な諮問機関から提案され、1973年[1]に閣僚会議で承認された。

各研究結果は、大カイロ圏内の都市交通の需要を満たすためには、拡大した市中心部の各地区を結ぶ地下鉄網の実現が必要であるという点で一致した(図1を参照)。その他に提案された事業としては、地上の交通手段の開発、自動車用トンネル、地下鉄や公共交通路線の主要駅に近い主要な広場に駐車場・多層式駐車ビルを設置することなどがある。

 

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Figure No.1 Greater Cairo Metro Network.

 

 

 

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