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Urban Plan of Public Rail Transit

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その他の市の鉄道事業も加えると、計画総数は90路線、総延長は2,200kmとなり、そのうち523.63kmがすでに具体的な検討を終えて着工を準備する状態にある。1kmあたり投資額が7億元という試算に基づくと、着工予定分の総投資額は3665.4億元となる。

◆上海では

「2010年上海長期目標の概要」に沿って、上海市当局は「公共交通に重点を置く」ことを主要開発政策に据えている。すなわち、交通の流れを改善するという段階から、より快適に移動するという段階へと焦点を移そうというのである。

概要によると、上海の鉄道建設は全体を3つの段階に分けることができる。

◇当初3年間は、地下鉄2号線およびパールラインの第1期を建設し運用に導く。開通路線の延長は62kmとなり、これは上海の人員輸送量の5%にあたる。

◇2001年から2005年の第2段階では、地下鉄2号線およびパールラインの第2期、1号線の北への延長、鉄道シンミン線の建設が行われる。環状線に十字が組み合わされた鉄道網が完成し、市中心部全体をカバーすることになる。開通路線の延長は100km以上となり、上海の人員輸送量の20%を担う。

◇最終段階では、放射状の路線と郊外の鉄道が建設され、徐々に鉄道網が強化されることが期待される。

 

 

 

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