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(2) 事業者組織、車両の管理

●事業者組織

MRT3号線はBOTにより民間資本で運営されている。その他のマストランジット施設は別の事業者が運営しており、事業者間の連携に乏しい。特に、他路線との接続利便性に関する配慮が欠けている。

 

(3) ターミナル施設

●ターミナル施設

MRT駅直下にはバス停が整備されている。MRT駅と周辺商業施設との連携は乏しい。

駅では切符の自動販売機が導入される予定(キャンペーン期間後)である。また、自動改札が導入されている。

North Avenue駅近傍にデポ施設がある。

 

5.3.3 メガタクシーの運行状況

(1) 運行状況

●概要、路線

メガタクシーは7〜10人乗りのタクシーとして営業権を与えられているが、路線運行はせず、一般的なタクシーと同様に運行するものと位置づけられている。しかし、行き先を表示し、主要なショッピングセンター・CBDなどで複数の利用客を集めて乗合営業を行っている。ここ2、3年のうちにメガタクシーの供給量が急激に増えたため、乗合バス、ジープニーの乗客がメガタクシーにシフトしている。

●車両、サービスレベル

メガタクシーは、4WD車両の座席数を増やし、タクシーとして営業できるように改造したものである。「FX」「タマロー(Tamaraw)」「HOV Taxi」とも呼ばれる。これはメガタクシーに用いられる代表的な車両、トヨタのTamaraw FXに起源がある。

ジープニー(18人8)と比較して定員は少ないものの、乗り心地(エアコン、サスペンション、静粛性)、乗降のスムーズさ(後部ハッチと左右ドアがある)の面で優位である。左右ドアの開閉は規制されておらず、交通事故のリスクがある。

料金は1kmあたり約3ペソである。

 

8 細見昭他(2000)、「運行組織形態を考慮したジプニーの道路占有に関する改善方策の検討」、土木計画学研究・講演集23

 

(2) 事業者組織、車両の管理

●事業者組織

事業者組織は不明であるが、個人営業形態が多い。

 

 

 

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