(3) ISI、Johor Bahru Bus Service Integration Study, 1998
ジョホールバルのバス事業者統合化(後述)に併せて作成されたレポートで、事業者間で重複する運行路線の整理、新規路線・バス施設の計画、LRT需要の推計などを行った。
ISI (Institute Sultan Iskandar)はマレーシア工科大学内の研究所で、マレーシア国内都市の都市計画・交通計画を多く手がけている。
(4) ISI/ジョホールバル市、中心市街地マスタープラン
2020年を目標年次として、ジョホールバルの中心市街地(半径約2km)の土地利用計画、交通施設計画を示している。並行して計画されているWater Front City構想、Immigration地区再開発計画、LRT導入構想も併せて説明されている。
4.3 都市内公共交通の運行状況
マレーシアは東南アジア諸国の中で唯一パラトランジット的な役割を果たす車両が発達しなかったと言ってよい。例外として、一時的にクアラルンプールに住宅地のアクセス交通手段として国家政策によりパラトランジットが導入された程度である。
ジョホールバルも同様で、市内における公共交通は、(1)市内路線バス、(2)タクシーの2つである。その他に、都市間バス、鉄道があるが、都市交通への貢献度は低い。
4.3.1 市内路線バスの運行状況
(1) 運行状況
●路線、頻度
既存路線、及び、その頻度を図4.3に示す。
●料金
料金は連邦政府により決められている。対距離制である。詳細は下表4.4の通り。